九州の山中で怪生物と遭遇した男性がいる。オカルト研究家の山口敏太郎氏がユーチューブチャンネル「ATLASラジオ」で数々のUMA目撃者から情報を集めている中、山中に出現したのは、顔のないヘビのような怪生物。山口氏はUMA「モンゴリアン・デスワーム」もしくは妖怪「野槌(ノヅチ)」ではないかと推測した。

 十数年、山中での測量を仕事にしている男性(44)は山の生物に精通しているはずだが、それでも不思議な生物をたまに見るという。

 異常な体験をしたのは7~8年前、九州でもっとも里山から離れたところにあるとされる山の中だった。熊本県と大分県と宮崎県にまたがる祖母山(そぼさん)の南側の山で、5人チームで測量していた。4人がどんどん先に進んでいって、しんがりだった男性は、測量用の赤白のポールを回収しながら、かなり遅れてついて行った。

「開けた場所で、2~3メートル先に真っ黒なヘビみたいな生き物が見えたんです。胴体の直径が4センチほど。地面から40センチぐらい体を出していました。もし、引き抜いたら全長1・5メートルはあったんじゃないかな。そこから10メートルぐらい離れているところにも黒いニョロニョロがいて、合計で4匹いました。今まで見たことのない生物でした。いわゆるUMAのモンゴリアン・デスワームだと思いました」

 怪生物はミミズのような肌質。目も鼻もなく、顔もなかった。先端にポッカリと大きな口だけ開いていた。

「口の中には歯がぎっしり詰まっていました。口をこっちに向けて、威嚇してきたような感じでした。ポールを伸ばして、つっついたんです。そしたら、ヘビが襲ってくるかのようにシュッと向かってきたんです。さらに、唾をため込むようなしぐさをしだした。そして、吐こうとする動作を見せ始めた。こっちが右に左に避けようと動くと、そいつは目も鼻もないのに、こっちに口を向けるんです」

 危険を感じた男性は、先を行くグループを追いかけ、怪生物の話をしたが、測量に忙しく、わざわざ確認のために戻りはしなかった。その後、その場所は林道として整備された。まだ怪生物がいるかどうか、男性は近いうちにその場所に調べに行くつもりだそう。

 男性の話を聞いた山口氏は怪生物について、モンゴリアン・デスワームというより、妖怪の野槌(ノヅチ)に近いと感じたという。

 山口氏は「男性に野槌の絵を見てもらったところ、『非常に似ている』と言ってました。野槌を現代人が目撃したというのは貴重な例です。過去に目撃例があったから、妖怪として絵に描かれているはずなんです。江戸時代など昔の本に、野槌に襲われたという話は日本中でたくさん記されているので、ひょっとしたら日本中にたくさんいた生物なのかもしれません。そして、野槌はもしかするとモンゴリアン・デスワームと近縁種であり、今も山の中で繁殖しているのかもしれないですね」と指摘する。

 ちなみに野槌とツチノコが混同されることもあるが、ツチノコはヘビっぽい顔でコロッとした体形をしており、別のものだという。

 山口氏は「久々に興奮する目撃談を聞きました。私は『ATLASラジオ』で、さまざまなUMA、UFO情報を収集していますが、まだまだ日本には訳の分からない生物がいるんですね」と話している。