3人組のロックバンド「鶴」(つる)が6日、出身地となる埼玉県鶴ヶ島市内で初めて野外音楽フェスティバルを開催し、大成功を収めた。

 同市初となる入場無料での大規模な野外フェスティバルで、会場には全国から約1万1000人が駆けつけた。

 バンド活動を通じて地元「鶴ヶ島」への愛を歌ってきたことが認められ、昨年、同市の「鶴ヶ島ふるさと応援大使」に任命された。それがきっかけになり、今年1月に“鶴フェス”開催が認められた。

 フェスでは鶴とゆかりのある「SCOOBIE DO」「ウルフルケイスケ」「THE イナズマ戦隊」「シンガロンパレード」など、全17組のアーティストが3つのステージで競演。鶴は大トリを務めた。

 ボーカルの秋野温は「自分たちの音楽人生をつぎ込んだ、生まれ育った街への恩返しは、応援してくれた全ての人のおかげで、いつしか僕らの夢になりました。現実になる瞬間を一緒に見届けてくれてありがとうございました。すごいエネルギーが鶴ヶ島に集まりました。音楽と人と街がつくった最高のフェスです。大事にしていこうと思います」と感謝。ベースの神田雄一朗は「心が震える景色でした。協力してくれた人たちのパワーと愛がすごすぎて、想像の100万倍すごい鶴フェスになりました!」と感激した。