プロレスラーで歌手のゴージャス松野(58)が、肉体美を競う「モデルジャパン」東北大会(岩手・盛岡)に先日、出場し初の挑戦ながら見事に準グランプリを獲得した。新たな世界で大きな一歩を踏み出したが、決して満足はしておらず、本紙に日本一奪取を宣言した。

 モデルジャパンとは、俳優の金子賢が東京大会で優勝したことでも話題になったコンテスト「ベストボディ・ジャパン」と同じ系列のコンテストで“ベストボディ”よりは「細身でスリムなカッコ良さ、美しさを求める」というもの。松野は18日、東北大会の50代以上の部門に出場し、準グランプリとなった。

 元妻・沢田亜矢子のマネジャー時代、そしてプロレス転向後も“不摂生の塊”だった松野が、肉体改造に目覚めたのは2008年に肝不全により心肺停止で救急搬送されたことがキッカケだ。プロレス復帰した11年ごろから本気で鍛えることに取り組み、ジムに通うと同時に酒を断ち、食事も改善した。

 50代にしてかなりカッコいい肉体にはなったものの、なかなかこの種のコンテストへの出場に踏み切れずにいた。それでもベストボディ・ジャパンが旗揚げしたプロレス団体に出場するうちに、新たなジャンルに挑戦する人たちを見て、今回初めて参加した。

 11月には地方大会を勝ち抜いた者による日本全国大会に出場する。

「準グランプリでうれしい半面、上に人がいるわけだから悔しい思いもあります。その悔しさをバネにして、自分にムチを打って、日本大会ではグランプリを狙っていきたい。トレーニングは継続して、ウオーキングやポージングの練習に取り組みたい」とマジメな表情で意気込んだ。

 松野は鍛え上げた肉体を、レギュラー参戦しているベストボディ・ジャパンプロレス旗揚げ1周年大会(9月1日、東京・ニューピアホール)で“お披露目”する。

「同世代に勇気、元気、パワーを受け取ってもらえるような男になりたい」と力を込めた。