女装家のミッツ・マングローブ(39)が9日、東京・渋谷区のプロモ・アルテギャラリーで自叙伝「うらやましい人生」(新潮社、10日発売)の刊行記念会見を行った。

 ミッツは女装家の先輩マツコ・デラックス(42)との出会いについて「最悪だった。あるイベントで私がトイレに行こうとしたら道をふさいでいた。あいさつしたら『そういうのいらないッ』と言われて『ふざけんなよ、デブが』と思った。そういうモヤモヤがお互い消えてない。ノリと勢いで仕事してきた仲間ではあるが、友達から始まった関係ではない」と、微妙な距離感を感じさせた。

 ところで、ミッツといえば“付け鼻”が特徴。根強く流れる整形説に対しては「整形じゃないのよ! なのに整形と言われ続け、最近では整形失敗、メンテナンスしないで腐っちゃった鼻と言われている」と否定した。

 続けて「オカマを辞めたほうが稼げるなら辞める。これ以上、エゴを貫き通して生きるのもしんどいんで。でも、もはや化粧を取っても、ブラジャーを外しても何も変わらない。こうなったら玉を取るくらいしないと話題にならない。まさに身を削ってね」とわが身を嘆いて笑いを誘った。

 離婚騒動の渦中にある女優米倉涼子(39)についても言及。

「ちょっと別居しただけで話題になる。いろいろネタがあってうらやましい」と著書の題名に引っ掛けてコメントすると「私も結婚して『別れようかな』なんて思い悩んでみたい。オカマが結婚できる世の中になればいいな」と遠くを見つめた。

 同所では14日までミッツの写真展が開かれる。