【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】今回は、芸人の父親の破天荒エピソード。やはりその遺伝子は受け継がれているのだろうか。
まずは博多華丸・大吉の大吉の場合。父親は大のバクチ好きで、加えて無職だったという。
「ウチの無職の親父、1個だけ特技があるとすれば、めちゃくちゃ男前なんですよ。僕は20代のころ、福岡でアイドル的な人気が出てね。段ボール1箱のファンレターが来たりとかした時代があったの。でも親父は『お前は今、モテとるかもしれんけど、俺と比べたら話にならん』って。昔の写真見ると任侠映画やってるころの高倉健さんそっくりなの。僕ほど、こんなにワシ鼻じゃないの。一番違うのが骨格。無職なりに肉体労働してたから、がっしりしてた。だから思った。“あっ、コイツは働かんわ。そら、ヒモ暮らしになるわ”って。多分、お母さんがメロメロになったパターンじゃないかな」と大吉は分析している。
雨上がり決死隊の宮迫博之は「まぁまぁ、ええ育ちやわ。親父、年収1000万円。大阪魚市の偉いさんやったから」と思っていたが、ある日、現実を知った。18歳で芸人になり、相方とスーツを作りに行った時だ。
「ファッションビルのカードが作れるところがあって、申請しに行ったんです。(相方の)蛍原さんの家は貧乏で実家の一戸建て、お父さんの手づくり。大工さんでもなんでもない、普通の車の整備士さんやのに自力で。俺行った時、風呂場行って、全裸になってガチャッてドア開けたら、外やった。お金が足らへんかったから、風呂がつくられへんかったと。そんな貧乏な蛍原さんでもカードできたけど『宮迫さんはダメです』って。『いやいや、ウチの親父、年収1000万円ありますよ。コイツの家より絶対裕福ですよ』って」とキレまくった。
最終的に店長が出て来て「大きな声では申し上げることはできないんですけども、お父様、ブラックリストに載っております」と言われた。父親は「気のええ人なんで、ついつい保証人になってた」のが原因だった。
平成ノブシコブシの徳井健太も「俺の家はかなり激ヤバですよ」とこう語っている。
「親父は借金をするタイプだった。ギャンブラーだったんで。それでも子供には不自由させまいとしてくれて、ゲームとかくれるんですよ。家の4畳半の部屋の一面に白い紙を貼ってた。自由に落書きしていいってことで。そこに僕は、ずっとドラクエのことを書くんですよ。ドラクエの素晴らしさについて。すると、翌日にドラクエがある。いつでも欲しいときに欲しいゲームがある。それが全部、借金だったんですよ」
だが「俺も同じことやってますよ。賭け事する。酒を飲む」と徳井。ありがたくない遺伝子は受け継がれてしまった?
☆プロフィル=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。