埼玉・戸田市のスーパークレイジー君市議(34)が当選後に市の選挙管理委員会(選管)の幹部から「辞職勧告」を受けていた問題で、戸田市は18日付で、この幹部を選管業務からの異動を発表した。

 クレイジー君は2月4日深夜に選管の事務局長を務めるA氏に呼び出され、居住実態の件で「裁判とかになったら戦うには相当な体力が必要だ」「今すぐ辞職して、ゴメンナサイというのが一番、あなたの株が上がる」などと辞職圧力をかけられていたことを暴露していた。

 市選管の駒崎恭子委員長は17日、「(選管幹部の)言動は誤解を招くものであり、不適切だった」と職員らへの注意指導を発表していたが、市は18日付で事務局長のA氏は市民医療センター次長に異動し、新たに総務部次長が選管事務局長に就任する人事を発表した。

 クレイジー君は15日付で市民から当選異議申し出が提出され、選管は受理。19日から居住実態の調査が始まる予定で、事務方のトップであるA氏が調査に携わるのは不公平との声があった。

 選管側はA氏が異動となったことに「(クレイジー君に)当選異議の申し出が出ている中、調査に万全を期すため」と説明した。