小松島競輪GⅢ「開設71周年記念 阿波おどり杯争覇戦」は4日、最終12Rで決勝戦を行った。レースは中団3番手をキープした太田竜馬(25=徳島)が町田太我(20=広島)の先行をまくりで飲み込んでV。記念制覇は2019年12月以来、通算5度目。地元では2019年7月以来2度目のVを達成した。2着は鬼の形相で中割り迫った小倉竜二(45=徳島)、3着は太田マークの小川真太郎(29=徳島)がそれぞれ入線した。

 終わってみれば、地元トリオで確定板独占だった。太田は3番手を確保し町田を飲み込むと、あとは地元3車の伸び比べ。しかし、太田の粘り腰がわずかに勝った。

「あの位置を取ってあとはタイミングだったけど、前もカカっていたし、普段ならまくれていなかったと思う。地元だからですね。おかげでいい勝負ができた!」と胸を張り「地元優勝っすか…。体から(あらゆるものが)染み出すぐらいうれしい! うれしさで一杯ですし、うれしさに浸りたい。前回の優勝とうれしさが違う!」と身ぶるいしながら全身で喜んだ。

 太田の優勝を何より評価したのは小倉だ。うれしさを噛みしめる太田に歩み寄り「お前の完封や。力で取れて良かったな。もっと積極的にいけばSS班になれるわ」と後輩の成長に目を細めた。

 それでいて、ヨコにいた小川に「お前がもう少し伸びてたら、3人並んどった(ゴール前勝負に持ち込めたの意味)のになあ」とダメ出しも忘れない…。記者たちには「真太郎だけ抜けて良かったです」とつぶやくと、ニヤっと笑って控室に去っていった。最後の最後まで〝小倉竜二〟だった。

 小川は痛恨の3着に「ダッシュがすごくきつかった…。太田は完ぺきでしたよ。付いた中で一番強かったし、ワイが一番弱かった…」とバツが悪そう。それだけ太田が強かったということで、この経験を次の機会に生かせればまた一段とパワーアップするはずだ。

 着順の前後がバタバタしたとはいえ、地元から優勝者を出しライン3車で確定板をジャックしたならまさに大団円。今年も無事に小松島劇場は幕を閉じた。