ホンダのモータースポーツ部門「ホンダレーシング(HRC)」が5日に、来年1月1日付けで渡辺康治社長に代わって安田啓一副社長が社長に就任することを発表して、海外で波紋が広がっている。
らつ腕を振るってきた渡辺社長の電撃退任は、モータースポーツ界に大きな衝撃を与えている。ただHRCは「今回の人事は、世界的な変革期に対応した経営体制の強化および次世代に向けた事業展開の加速を図るために計画された定期人事の一環です。通例4月1日の発令を、今回は1月1日発令としたのは、モータースポーツのシーズナリティに合わせ、2027年シーズンの最初から新体制で挑むべく、この時期としました。HRCは、この新体制の下、レースの感動を世界のお客様にお届けすることを目標に尽力してまいります」と定期的な人事であることを強調した。
だが名物社長の退任を受けて、海外ではさまざまな憶測が広がっている。英メディア「GPファンズ」は「ホンダは、アストンマーティンとのパワーユニット提携初年度が惨たんたる結果に終わったことを受け、経営陣の大幅な交代を発表した」とズバリ指摘。今季からスタートしたアストンマーティン&ホンダの新体制が歴史的な低迷を続けていることと関連付けて報じている。
また、英メディア「ザ・ジャッジ13」も「ホンダは、モータースポーツ部門CEOの渡辺氏が2026年末に退任することを表明したことで、またもや大きな人事異動に直面している。これは、日本の自動車メーカーであるホンダと、アストンマーティンのパートナーシップにとって、激動のシーズンに拍車をかけるものとなる」と分析。「ホンダとアストンマーティンの提携は、2026年のF1シーズンにおいて期待を大きく下回る結果となった。アストンマーティンは、日本のメーカーであるホンダとのワークスパートナーシップが大きな飛躍の基盤となることを期待して新レギュレーションに臨んだが、実際には期待されたレベルでの競争力を発揮できずに苦戦を強いられている。この状況はすでにホンダのF1チーム内で変化をもたらしている。9月には、エンジン開発責任者の角田氏の退任が発表された。また一人、幹部が退任する見込みだ」とF1での低迷との関係を深堀りしている。
ホンダのモータースポーツ部門で相次ぐ電撃人事が、F1での復活の足がかりとなるのか海外でも注目の的となっているようだ。












