「Visual EXPO by BRANDED SHORTS」が28~29日の2日間、都内で初開催された。同イベントの代表を務める俳優の別所哲也(61)と、通信販売企業「日本直販」の代表取締役・水谷彰孝氏が29日、AIとエンターテインメントの今と未来について語った。

日本直販代表取締役社長・水谷彰孝氏(左)と別所哲也
日本直販代表取締役社長・水谷彰孝氏(左)と別所哲也

 同イベントは、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」と、起業やブランドのブランディング映像を表彰してきた「BRANDED SHORTS」を連動させて開催。日本直販は、このほど動画共有サービス「TikTok」などを運営する「Bytedance(バイトダンス)」とグローバルパートナー契約を結び、AIを活用したCM、映画などのコンテンツを制作する事業を推進する。同施策は日本直販の総合プロデューサーを務める作詞家・秋元康氏も、エンターテインメントの視点から携わる。

 水谷氏は「日本直販はカタログやテレビ、ラジオ、新聞などオールド媒体とAIをいかに組み合わせて消費者に共感を得てもらえるか。舞台やコンサートも、AIがあることによって存在価値が増すんじゃないか」と言及。古くから芸能界を知る別所も「時間、コスト、表現。この3つが新たな時代に入った。芸能界は技術とともに変化してきたと思うんですが、その最終形がAIによってもたらされている」と可能性に期待を込めた。

 現在も舞台や映画などに精力的に出演し続けている別所だが、生成AIツール「Chat GPT」に相談事をすることもあるという。

「自分が今やっている作品の調べものをしたり、役づくりのためにも使います。AIを生活に生かして、ビジネスでもプライベートでも活用しています」

 今年で61歳を迎えたが、アップデートは怠らない。

「僕たちの世代は、新しいことを面白がっている世代でもある。人生100年時代ですし、AIみたいな新しいツールは社会をより楽しくするんじゃないかな」

 すでにエンターテインメントとAIの共存は進んでいる。別所は「いろいろな形で使われていると思いますよ。自分が向き合っている脚本を読んで分析するとか。一番重要なのは設問力。どんな問いのプロンプトにするかは、人間力が試されるんじゃないですかね」と指摘。

 その上で「新しいものを遠ざけたり否定するのではなくて、面白がっていく力がきっと次のエンターテインメントをつくると思います。AIとともに次世代をつくっていけたら」と未来を見据えた。

 ☆べっしょ・てつや 1965年8月31日生まれ、静岡県出身。87年にミュージカル「ファンタスティックス」で俳優デビュー。同年に日本テレビ系「あぶない刑事」でテレビドラマ初出演を果たす。舞台・映画・ドラマなど出演作多数。身長186センチ。