愛知・名古屋アジア大会陸上男子800メートル決勝(29日、パロマ瑞穂スタジアム)、日本記録保持者の落合晃(駒大年)が1分44秒48の大会新記録で金メダルを獲得。1962年ジャカルタ大会の森本葵以来、日本勢64年ぶりの快挙となった。

 圧巻の走りを見せた。予選を全体トップで通過した落合は、この日も積極的な走りを披露。先頭でレースを展開し、2週目の後半はギアを入れ替えて後続を突き放した。「積極的に自分からいけたし、タイムとしては43秒台、自己ベストも狙いながらのレースだった。なかなかタイムはついてこなかったのかなと思うけど、まずは勝ち切れた」と安堵の表情を浮かべた。

 昨年の世界選手権は1分46秒78で7着に沈み、予選敗退に終わった。「世界陸上からすごい悔しい思いをしてこの舞台に立って勝てた。世界陸上の中でもしっかり国際大会で経験を積めたことが、この舞台で自信を持って走れる自信にもなっていた。さらにここで優勝できたところも、次につながるいいレースができたのかな」と確かな手応えをつかんだ。

 陸上界の歴史に新たな1ページを刻んだ一方で、視線は早くも前を向いている。「今回は日本開催だけど、世界陸上は3本ある。まだまだ走り込みも足りないし、1500とか3000とかという距離もしっかりチャレンジしながら、800を強化していきたい」。アジアの次は世界での表彰台、頂を目指す。