目には涙が光っていた。愛知・名古屋アジア大会の女子800メートル決勝(29日、パロマ瑞穂スタジアム)、2025年世界選手権代表で日本記録保持者の久保凛(積水化学)は2分5秒46で4位。銅メダルには0秒12届かなかった。

 想定外の展開だった。「思っていた以上にスローペースになった」と、1週目は大集団の外側でレースを進める。2週目は後半にスパートをかけるも、あと一歩及ばなかった。「最後のところでもキレがなかった。タイムはもう仕方ないと思うけど、順位もレース内容も全然うまくくいかなかった形で終わってしまった」と肩を落とした。

 今大会に向けての調整は順調だったという。しかし、レース時には満足な走りができなかった。「ラスト1周は絶対に全員来るなと思っていたので、そこの部分はしっかり対応できたところは対応できていたけど、思っていたよりも、一気に前と少し離れちゃって、そこがすごいもったいなかった」と反省点を口にした。

 今季は世界ジュニア選手権にも出場。海外の猛者と対峙する中で「さまざまなレースを経験することができているのは強みだけど、それよりもピンポイントで試合に勝ち切ることが経験よりもまずは一番やるべきこと」と課題を痛感した。来季に向けては「〝もう2分全然切れます〟ぐらいの走りができるようになりたい」と巻き返しを誓った。