DDTの高木三四郎(56)が新宿フェイスの閉館を受け、業界を上げての「プロレス専用会場」の整備を提言した。

 後楽園ホールに次ぐプロレス界〝第2の聖地〟である新宿フェイスは、9月末での閉館を控えている。DDTは同会場で行う最後の興行を27日に行い、メインとなったエニウェアフォールの4WAY戦では佐々木大輔がバールを持ち出して壁の一部を破壊する場面も。高木はリング上で「これまでどんなことをやっても、一切とがめられることはありませんでした。こんな寛大な会場はありません。今日も多分怒られません。21年間ありがとうございました」と平伏して感謝を述べた。

新宿フェイスの館長(右)に花束を贈った高木三四郎(中)と秋山準
新宿フェイスの館長(右)に花束を贈った高木三四郎(中)と秋山準

 取材に応じた高木は、新宿という抜群のアクセス条件により、同会場が新規ファン開拓に一役買っていたと指摘。「実はその部分のダメージが、一番大きいんじゃないか。プロレスは選手がいなくなると次のスターが現れたりするんですけど、会場はそうはいかない」と閉館の影響を憂いた。

 その上で、今後は業界が率先して会場を整備していくことの重要性を力説。「両国国技館は日本相撲協会が、野球の球場は球団が持っている。そういうジャンルと同じように、プロレス団体や連盟が、民間企業と一緒に自分たちで会場を造るっていうフェーズになってきている」と訴えた。

 その理由を「団体や連盟が(リング常設会場を)持たないと、プロレスの認知度向上には一生つながらない」と説明。「僕とかが頑張らなくちゃいけないところ。興味のある会社や行政の方がいたら、連絡をください」と呼びかけた。新たな〝聖地〟は誕生するのか。