横綱復権だ。大相撲秋場所12日目(24日、東京・両国国技館)、横綱大の里(26=二所ノ関)が関脇熱海富士(24=伊勢ヶ浜)を下手出し投げで下して11勝目(1敗)。3連敗中で苦手としていた相手を退けて「ここ数場所負けているので、一日一番集中していきました」とうなずいた。
左肩のケガ明けだった先場所は、9勝6敗と不本意な成績に終わった。今場所は4日目の幕内高安(田子ノ浦)戦で引く〝悪癖〟が出て金星を配給したものの、5日目から立て直して8連勝。大関安青錦(安治川)ら3敗勢との2差をキープし、早ければ13日目にも1年ぶりのVが決まる。
場所前には境川部屋で出稽古を行った。同部屋付きで、日体大の14学年先輩の振分親方(元関脇・妙義龍)は「引くということは当たり負けをしているか、相手が自分よりも低いか。誰も引こうと思って土俵に上がっていないし、体が自然に動いているものだから。相撲内容については、別にその日の一番に集中すればいい」と分析する。
その上で「横綱はすごい馬力を持っている。あの大きい体で、どんどん前に出て相撲を取る人はほかにいない。多少なりともケガはあるだろうけど、横綱まで上がってきた時の相撲を取れば誰も勝てない」と復調の要因を力説した。
完全復活を予感させる横綱が、賜杯奪還へ突き進む。












