◇川原祐明(31)香川支部115期

 17日に終了した徳山GIダイヤモンドカップで準V。圧巻は準優勝戦だ。5コースから鋭いまくり差し。イン桐生順平の内を突いて抜け出し、そのまま1着でゴールした。名手・桐生のイン戦という強固な壁を崩したのだから胸を張っていいだろう。

 実際、近況の充実ぶりは光るものがあった。8月のまるがめ一般戦で今年4回目の優勝を飾りキャリアハイとなる年間優勝回数をマーク。「流れは良かったと思います。調整面が合っていたし、自分に合うエンジンを引けていたのが大きかったです。自分のペラの形でレースに行けたし、レース足がしっかり仕上がることが多かったです」と序盤に舟足を仕上げ、レースに集中できたことが4度の優勝につながった。

 6月の鳴門一般戦ではV戦1枠ながら3着に敗れた。「たまたま得点トップになれただけで舟足的には劣勢だった。〝やられるかもな〟と思っていたので、あまりショックはなかった」とレースを振り返る。ただ、悔いがないわけではない。「それを勝てていたら優勝5回だったし、クラシックも近づいたのかな」と漏らす。

 直近の目標はもちろん来年3月にからつで開催されるSGクラシックの出場権利獲得。「そこはずっと意識している。チャンスはあるし、最低でも2回は優勝したいと思っています」とキッパリ。出場当確となる年間6Vを目指す。

 2027年前期適用勝率も16日現在で7・15。2期連続の勝率7点台と安定している。「本当は尼崎のダービーも狙っていたけど、届かなかった。そこからは気持ちを切り替えて優勝を重ねようと考えていた。そのおかげでおのずと成績も付いてきた感じですね」と勝率アップの要因を分析した。

 初のSG出場を目指す過程で大きなターニングポイントを迎える。11月のまるがめGI・74周年。地元・まるがめでは四国地区選でのGI出走経験はあるが、周年記念は初。「やっと地元の記念を走れる。記念自体が久々だし、しっかり調整していきたい。F休み明けになると思うので気持ちだけは切らさずにいたい」と初めての地元周年記念を前に気合パンパン。

 しかし「みんなエンジンを出すし、技量的にも足りないところがある。ちょっとしたミスで着外になることも多いし、そういうミスをなくしたい。GIでは予選突破も全然できていないし、頑張りたい気持ちはあるけど、まだまだです」と記念戦線での〝壁〟を痛感している。さらに「自分は武器がないのでオールマイティーを目指している。どのコースからでも勝てるようになりたい」とGI、そしてSGというハイレベルな舞台で戦うことを意識して戦っている。

「まずは来年のクラシック、その先のSGにも出たい」という明確な目標の実現へ――。2026年終盤のラストスパートに注目だ。