〝ザ・ボス〟ことブルース・スプリングスティーンが、2022年のカバーアルバム「オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ」のジャケットに写っているビンテージ・カーをめぐる訴訟で、再び勝訴した。ブルースの地元である「アズベリー・パーク・ニュース」などが16日、報じた。
21年にブルースのニュージャージー州の自宅で2回の写真撮影が行われ、ブルースがビンテージ・カーと一緒にポーズをとった写真のうち1枚がジャケットに採用された。
このビンテージ・カーは、同州在住のクラシックカー収集家、故ルイス・ビロッティ氏が所有していた1967年式ポンティアックGTOで、米ビルボード誌によると、ビロッティ氏は写真撮影の報酬として1200ドル(約19万円)を受け取ったという。
ビロッティ氏はアルバムのリリース直前に亡くなったが、22年に同氏の遺族は、ブルース、スマネージャーであるジョン・ランドー、ソニー・ミュージックエンタテインメントを訴え、ブルースがジャケットに車を使用すれば、もっとお金が支払われるとビロッティ氏に個人的に約束していたと主張した。
ブルースは約束をした事実を否定し、第一審の裁判官は証拠不十分を理由に25年にこの訴訟を却下。ビロッティ氏の遺産管理人は控訴していた。
唯一の証拠は、ビロッティ氏の息子からのもので、父親がブルーズから追加の金銭が支払われると言っていたと息子が証言した。しかし、判決文によると、複数の証人が、ビロッティ氏は追加の金銭を期待していなかったと証言している。
スプリングスティーンは宣誓供述書を提出し、訴訟の一環として証言録取を受けた。判決文によると、彼は「将来の支払いを約束したり保証したりしたことは一切ない」と否定した。その結果、15日、ニュージャージー州控訴裁判所は訴訟の却下を支持した。
「これらの主張は、(ビロッティ氏が)息子や他の人々に語ったとされる『二重伝聞』の陳述に基づいており、追加の支払いを約束されたという口頭での保証を語ったものだ」と控訴審裁判官団は述べた。第一審裁判所は、これらの伝聞陳述は証拠として認められるほど信頼できるものではないと判断したという。
また複数の友人が、ビロッティ氏がブルースから追加の金銭を期待したことは一度もなかったと証言した。長年の友人の1人は、宣誓供述書の中で「彼は素朴な男でブルース・スプリングスティーンとの体験を心から楽しみ、自分の車がアルバムのジャケットに載るのを楽しみにしていた」と証言している。












