橋本環奈主演のフジテレビ系ドラマ「ヤンドク!」は、23日の最終回で主人公の脳神経外科医・湖音波(橋本)が恩師でありロールモデルの中田(向井理)への大手術に挑んだ。成功か失敗なのか、その評価は言葉で語られなかった。

 中田の異変に気づいた湖音波は、脳腫瘍の一種である髄膜腫を発症し、視野が狭まっていることを知らされる。命が救われても、視力を失えば医師を続けられない。そう訴えて手術を拒む中田を懸命に説得し、承諾を得た。

 腫瘍は視神経を強く圧迫しており、動脈も巻き込んでいる。困難な状況下でも湖音波は「視神経を温存したまま全摘を目指します」。ただちに大友(音尾琢真)から「かなり危険だ」と声が上がる。「視神経をあきらめれば少なくとも命は救える」との意見も出たが、湖音波はリスクを承知の上で「機能温存と全摘、両立させます。視力も命も、どちらもあきらめません」と強く訴えた。

 短いオペシーンの後、画面は青空に変わり、中田の席とみられる無人のデスクからバスケットボールが落ちた。「死」を描く際にありがちな演出で、中田の姿は画面に映らない。1年後、中田の診察を求める患者が来院すると、湖音波は「ちゃんと説明して」と医師に指示した。

 その後、大学で講義をする中田の姿が。サングラスをつけている。スマホのアラームが鳴ると、たどたどしい手つきで端末のあり場所を探る。視力に難のあることをうかがわせた。

 講義の大教室最上段には湖音波の姿があった。終了時に退出する湖音波は、中田と目が合ったような形に。それでも湖音波の表情は硬いままで、一礼して立ち去った。

 中田に湖音波は見えていたのか、何か気配を感じ取ったのか。中田に関してはそれきり。続編可能性をにおわせたかのような形で終わった。