ロケバス内で20代女性に性的暴行をしたとして不同意性交等罪などに問われた元ジャングルポケットの斉藤慎二被告(43)の初公判が13日、東京地裁(伊藤ゆう子裁判長)で開かれた。検察側、弁護側双方の主張で明らかになったポイントは主に3点だ。

 1点目は、斉藤被告が起訴内容を否認して無罪を主張しつつ、20代女性側に示談を申し入れていることだ。示談は一般的に当事者間で示談金の調整を伴う。

 2点目は、20代女性がインフルエンサーとしても活動している会社員だったことだ。これまでは「20代女性」とされていた。

 3点目は、行為の「同意」の有無と「影響力」の行使だ。検察側、弁護側は行為があったことは争わない。行為に同意があったかどうかについて検察側は「ナシ」、弁護側は「アリ」との立場で真っ向からぶつかる。

 検察側は、斉藤被告が芸能界で活躍していたことに触れ、女性は行為を断れば被告の影響力からインフルエンサーとしての活動に不利益が出ると懸念し、追い込まれたと主張した。弁護側はこれに反論。斉藤被告は女性が自身に好意があると誤信したとした。

 男性タレントの影響力を巡る女性トラブルでは、元タレントの中居正広氏と元フジテレビアナウンサーの問題が挙げられる。

 フジの第三者委員会は昨年3月公表の調査報告書で、元フジアナは、中居氏がフジ番組の出演者でかつ、有名タレントであり、食事の誘いを断れば仕事に不利益が出ると考えて断り切れなかった――と認定した。

 検察側の冒頭陳述や起訴内容などによると、斉藤被告は2024年7月30日、東京・新宿区に駐車されたロケバス内で20代女性から拒絶されたにもかかわらず胸を触るなど複数回、わいせつ行為をしたとしている。斉藤被告はバラエティー番組の収録で当地を訪問。女性とは初対面だった。