歌手の荻野目洋子が10日「X」(旧ツイッター)を更新。ジャズ界の巨匠・マイルス・デイビスに学ぶ〝想定外の出来事〟に直面した際の行動について持論を展開した。

 荻野目はジャズ・ピアニスト、ハービー・ハンコックが語る、マイルスの伝説的な演奏の動画を引用。ハービーは、マイルスらと名曲「So What」を演奏した際、間違ったコードを弾き、直後に「ミスった」「崩壊させた」と頭が真っ白になったという。しかし、その直後、マイルスはごく自然に間違ったコードに合わせて演奏を続けたことにハービーは驚き「先入観を持っていたのは自分だった」と振り返っている。

 荻野目はこのエピソードが刺さったようで「人生は想定外の事が起きる、という。でもそれはたいがい『慣れ』が決めているだけだと思う」と投稿。

 さらに「そもそも、自分の全てを誰かに語っている訳じゃないのだし、誰かが今後の自分の人生を『確証する』事はできない。そんな中で、こうして時々、他人からすれば『失敗』と烙印を押すようなハプニングに、ひょいと応えてくれる出会いがある。『今起きている事は自分が試されている』と思って進んでいけば、新しい流れがそこから生まれる事が、確かにある。自分の体験は又、別の機会に話すとして…」と人生でも同様の瞬間がある…としている。

 続けて「そこが変革の時で、すぐに結果が出ていなくても、周りに『無理だろ』と思われても。人の意見は手のひらの表と裏がある限り、幾らでも翻る。馬鹿にする人、嘲笑う人、批判する人…時間の無駄使いと思うけど、中傷する人は、地道に何かを磨く作業などそもそも好きじゃないだろう。何か一つの事を諦めずに何年もかけて行う人は、他人を嘲笑ったりはしない。いらぬ言葉を後先考えず積み重ねて、書き殴っていつ崩れるかもわからない山のてっぺんに立ち、気が向いたら又アラ探しに出掛ける。それを一冊の本にして自分のお金で出版して、販売してみたらいいと思う」と想定外の考えや行動を小馬鹿にする人々を疑問視した。

 さらには「自分が一生懸命やっている事に対して批判されても。最近はそれ以上の目的で笑顔で立ち向かえる自分と、共感してくれる人がいれば、心は最強レベルにいけると思うようになった。表立って派手な現象が起きてない時こそ、自分の側にいて応援してくれる人が凄い、っていつも思う。そういう意味で、世の中はとてもわかりやすい。注目の渦にいない時に支えてくれる人が、すごいのだと」とわずかでも共感してくれる人がいれば、大多数の批判的な声にも立ち向かえる、とした。

 その上で「もし学校や職場、SNS界隈で、自分が目標を持って行動しているのに、否定されて嫌な思いをしている人がいたら、勇気を持って進んで欲しいと思って書いている。マイルス・デイビスはきっと現れるんじゃないかな、って信じたい」と結んでいる。