芸能人に対する〝容姿イジリ〟が物議を醸している。

 声を上げたのは歌手の荻野目洋子。5日、Xで俳優・千葉雄大に関する記事に注文をつけた。荻野目は「千葉雄大さんのネット記事を読んで、なんだか不快な気持ちになった。年代によってイメージを変えることに対しての内容。素敵な変化だと思うのに」と苦言。記事はふっくらした千葉の姿に驚きの声が上がった…といった内容だった。

 荻野目は「『〇〇が激変』の表現は誹謗にならないのか。景色などの描写に使うならまだしも、生きていれば殆どの人が皆、生物学的に変わる。人に対して変わらない外見ばかりを美化するのは、その人の人生に蓋をするようなもの。子供世代もそれを見ている」と持論を展開している。

 そんなルッキズム(外見至上主義)の是正が求められる時代で、異彩を放つのが女優の池脇千鶴(44)だ。

 池脇は15歳の時に映画監督の市川準に見いだされ、「三井のリハウス」8代目リハウスガールとして芸能界デビュー。1999年に市川監督の「大阪物語」で映画初出演を果たし、日本アカデミー賞をはじめ数々の新人賞に輝いた。2001年にはNHKの朝ドラ「ほんまもん」のヒロイン役に抜擢。清純派女優の代表格だった。

 その後、年齢を重ねた池脇に変化が…。40代となり、年相応に容姿が変化し、前出千葉雄大のように「激変」記事が相次いだ。これに当の本人はというと「全く意に介していません。むしろ、人間はみんな老いていくのだから、受け入れようという考え方。それによって俳優としての幅も広がる、と。現場でも『なんでみんな(老いに)抗うのかなぁ』と話していました」(芸能マネジャー)という。

 24年放送のドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(フジテレビ系)では、第9話で意識障害で昏睡状態の娘を抱える母親を好演。25年放送の「秘密~THE TOP SECRET~」(同)の第2話では、介護のストレスから「自分は美しい」と思い込んだ末に同僚2人を殺害するコンビニ店員を演じた。

「ひとクセある年配女性を演じさせたらピカイチ。出演オファーは途切れないそうです」(前出芸能マネジャー)

池脇千鶴 現在の姿(2025年9月)
池脇千鶴 現在の姿(2025年9月)

 現在放送中のNHK朝ドラ朝ドラ「ばけばけ」では、高石あかり演じるトキの母・フミ役だった。老いを受け入れ、どんな役でもこなせる池脇のニーズが高まるのも納得だ。