ボートレース鳴門のプレミアムGⅠ「第2回スピードクイーンメモリアル」(優勝賞金1300万円)はベスト6が決定。1日、いよいよ最終バトルを迎える。ボートレースファン歴48年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(67)は〝女子5大レース制覇〟という大偉業に思いをはせ、最強女王に熱いエールを送った。

【田原成貴氏が熱く語る】今大会は遠藤エミが遠藤エミであることを証明するんだ。

 昨年は〝指定席〟とも言うべき女子賞金トップの座を守り抜き、5年連続で賞金女王となった。その実力と実績に加え、存在感や風格も兼ね備え、押しも押されもせぬ女子ナンバーワンのレーサーだ。彼女のことを語り出すと美辞麗句しか出てこないが、どこかの人気YouTuber風に言うなら「ただぁ~!」と、注文をつけたくなる事象もある。

 それは昨年の女子5大レース(スピードクイーンメモリアル、レディースオールスター、レディースチャンピオン、レディースチャレンジカップ、クイーンズクライマックス)の成績だ。4優出する安定感を見せながら、昨年は優勝することが一度もなかった。

28日の準優勝戦では、2号艇・小野生奈(手前)と激しいマッチレースを見せた遠藤エミ
28日の準優勝戦では、2号艇・小野生奈(手前)と激しいマッチレースを見せた遠藤エミ

 ご存じのように遠藤選手は一流男子レーサーに交じってSG戦線で躍動。女子では敵ナシの存在だが、女子5大レースで1年間優勝ナシというのは引っ掛かる。一方、彼女はすでに3つのタイトルを持っているため、今回Vなら5大レースグランドスラムに王手(残すはレディースオールスターのみ)をかけることになる。

 今大会はエンジンとペラのバランスを取ることに苦労しているが、予選は大崩れなくトップ通過を決めた。1号艇で迎えた準優12Rは1Mで2コースの小野生奈選手に懐を差され、果敢に逆転を狙ったものの、2周1Mで舟が浮いて先着を許してしまった。しかし、私は最後まで小野選手を追いかけ回した闘志に、むしろ心を奪われた。あの魂の走りにこそ、遠藤選手の強さがあるのだ。

 優勝戦は4号艇。準優の悔しさをはねのけて、女子5大レース全制覇に王手をかけるんだ! エミちゃん、ここでつまずいてはいられないぞ。私はもう5月のまるがめレディースオールスターを見据えているのだから。