NHK大阪放送局は現在放送中の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時)に雨清水三之丞役で出演中の俳優・板垣李光人のコメントを発表した。

 同作の舞台は明治時代の島根・松江。ヒロイン・松野トキ(髙石あかり)と英語教師・レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)を軸に物語が紡がれる。板垣演じる三之丞は、トキと姉弟の関係。松野家に養女に出されたトキに素直になれずギクシャクしてしまう。

 役どころについて板垣は「三之丞は、母のタエから『人に使われるんじゃなくて人を使う仕事に就きなさい』と言われたとき、それをそのまま叶えようとします。苦しい生活のなかでも、母の期待に応えようと、母に喜んでもらおうと、この言葉を自分の中で大切にしていました」と解説。

 さらに「雨清水家で育ってきて世間のことを知らないという面ももちろんあると思いますが、生きるか死ぬかという状況の中で、母からの言葉や願いというものを一心に叶えようとする姿が、彼の魅力として伝わっていけばいいなと思っています」と述べた。

 トキが何度も断ったヘブンの女中になって作ったお金を受け取った際の三之丞の心中について「当時は大金であるこのお金で、今の状況が変わるかも、母も物乞いなどせずにいられるかもという微かな期待や高揚。自分の身内でもあるトキから施されるという情けなさや、それによって改めて突きつけられる自分の無力さ。そして、そんな自分自身を恨めしく思う気持ち。とにかくドラマで描かれていない部分も、ずっと三之丞は葛藤していたでしょうし、きっとろくに眠れていないのだろうな、と想像していました」。

「正しい使い方を見いだせぬまま、三之丞は咄嗟に母を守るため、そして雨清水家の尊厳を守るためにお金を使うという判断をしたのだと思います。第三者目線で見ると、そのお金の使い方?となるでしょうが、いざ自分が同じ状況に置かれると最も正しいであろう判断というのはできなくなりますよね」と共感を示していた。

 最後に「ヒロインのトキもこれから波乱万丈な人生が待っていますが、雨清水家も本当に激動する大変な人生を歩んでいきます。この物語の中で三之丞とタエさんがどういう結末を迎えていくのか、僕自身も視聴者的な目線で楽しみにしていますので、皆さんも楽しみにしてください」とアピールした。