覆面ホラー作家の雨穴(うけつ)のミステリー小説「変な絵」(双葉社)が、イギリスの大手書店チェーン「ウォーターストーンズ」が選ぶ「Book of the YEAR」(年間ベストブック賞)の最終候補にノミネートされた。大賞発表は11月27日予定。

 同チェーンはイギリス、アイルランドで300店舗近くを展開している。書店員が「今年もっとも読者に薦めたい本」を基準に選出する同賞は、イギリス出版業界だけではなく一般読者からも大きな関心を集める賞として知られている。

 ウォーターストーンズは「SNS発の日本人作家によるホラー小説。英語圏でも話題となり、異色の選出」と最終候補とした理由を説明。「変な絵」は2022年に日本で発売開始し、世界累計200万部を突破する大ベストセラーとなっている。36の国と地域で翻訳出版が決定しており、イギリスでは1月16日に発売されていた。

 雨穴は「とても光栄なことです。深く感謝しております。私は子供の頃、イギリスのサリー州に住んでいました。イギリスの曇り空、雨のにおい、そして静謐で少し不可思議な文化は私の創作の原体験です。このような形で、再びイギリスの方々と関われることを嬉しく思います」とコメントした。

 世界進出する雨穴の新作「変な地図」は10月31日に出版された。初版20万部に加え、発売前に5万部の重版が決まる、異例のセールスとなっている。本についている特典「変な特大考察マップ」も人気で、発売数日で多くの書店で売り切れとなるなど、さらなるヒットが予想されている。