【公式リポーターまつかよが見たMリーガー】前原雄大さんが亡くなったことが発表された翌日の格闘倶楽部のデイリーダブル、選手のインタビューに感動された方も多かったと思います。私もその一人ですが、実は第1試合前の自分の行動について反省しているところです。佐々木寿人選手に、1着以外だった場合でもファンの方にお話しされたい気持ちがあるかどうかLINEで確認したところ、「普段通りで大丈夫です!」との返信。おそらく「特別なことをしても前原さんは喜ばない」「トップを取るから問題なし!」ということだったはずで、聞いた私がやぼだったな~と。そして普段通りにトップを取った寿人選手は本当にカッコ良過ぎました。
あの日は試合終了からインタビュー開始まで少し時間があり、待機部屋から出てきた寿人選手の目が少し赤いような気がしました。当然、込み上げてくるものがあったのだと思います。でも、インタビューが始まると普段通りの受け答え。だからこそ私も普段通りに徹しました。強引に何かをしゃべらそうとするのが正義ではない、インタビュアーはあくまで選手に寄り添う存在であるべきだという気持ちがあったからです。
振り返れば、それを教えてくれたのは前原さんだったような気がします。2019年に初めて天に指を突き上げた日のインタビュー、私はポーズのことを聞きたいがために張り切り過ぎていました。そのせいでシャイな前原さんは何を聞いても「特にないです」とそっけない答えばかり。Mリーグを盛り上げようとしたとはいえ、ポーズに関する葛藤もあったはずなのに、私はそこまで気が回らなかったのです。後々、ご本人に謝っていただいたことで改めて自分を省みましたし、「あの日は歯が痛くて…」とおちゃめにウソをつく前原さんに救われたことをよく覚えています。本当にありがとうございました。
◆松本圭世(まつもと・かよ)フリーアナウンサー。2018年の「Mリーグ」発足時から試合後のインタビューを担当し、選手の個性を引き出している公式リポーター。もちろん麻雀大好き。














