「また君に恋してる」など数多くのヒット曲で知られる兄弟デュオ「ビリー・バンバン」の兄・菅原孝(すがわら・たかし)さんが今月11日に肺炎のため亡くなっていたことが24日、明らかになった。81歳だった。

 所属事務所はこの日、菅原さんについて「9月11日(木)午後4時34分に肺炎の為、都内病院にて永眠致しました」と公表。そして「ご遺族の希望により、葬儀は近親者のみで執り行わせて頂きました」「ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに、菅原孝が生前受け賜りましたご厚誼を深く感謝申し上げます」としている。

 孝さんは弟の進さんと「ビリー・バンバン」を結成し、1969年に「白いブランコ」でデビュー。「ミドリーヌ」などさまざまなヒット曲がある中でも「さよならをするために」(72年)の累積売り上げ枚数は69・5万枚を記録した。88年から三和酒類の大分麦焼酎「いいちこ」のCMソングに「また君に恋してる」が起用され、2009年の坂本冬美がカバーしたバージョンは累積売り上げ枚数36・5万枚のヒットとなった(数字はオリコン調べ、25年9月29日付現在)。

兄弟デュオ「ビリーバンバン」菅原孝さん(右)と菅原進
兄弟デュオ「ビリーバンバン」菅原孝さん(右)と菅原進

 孝さんは14年に脳出血で倒れ、左半身にまひが残った。その後、リハビリを重ねて、翌年には仕事復帰。車イスに乗りながらも精力的に音楽活動を続け、全国ツアーも行えるほどに回復していた。

 2020年2月23日に東京・ひの煉瓦ホールで行ったコンサートが最後になったという。

 ある音楽関係者は「ちょうどコロナ禍ということもあってステージに立つわけにもいかなくなった。コロナが明けた後も、孝さんはステージに立ちたいという思いを強く持っていましたが、体調面を考慮に入れるとなかなか実現は難しかった」と振り返る。

 それでも24年には「いつか虹の向こうへ」を配信リリース。同年4月16日にレコーディングしたもので、これが孝さんの最後のレコーディングとなった。

 その後、孝さんは体調を崩し、入院生活を余儀なくされたが、歌う気持ちは最後まで持ち続けていたという。

「今年3月には体調が劇的に良くなったようで、病院の屋上で看護師さんたちを集めて歌を披露したそうです。何の歌を歌ったのかは聞いてませんが、入院していても『歌いたい』『ステージに立ちたい』という歌への情熱は失っていませんでした」(同)

 今夏ごろには意識がない状態が続き、ステージに立つことはかなわなかったが、「CMでは引き続き『また君に恋してる』を使用するという方向で話が進んでいます」と同関係者。

 歴史に残る名曲の数々はこれからも歌い継がれるに違いない。