7月15日に放送100周年を迎えるNHK名古屋放送局は、18日に特番「放送100年 名古屋まちものがたり」を東海3県向けに放送する。戦後、焼け野原だった名古屋の復興や放送が担った役割を、アーカイブ映像を織り交ぜながら伝えていく。
先月末にロケ収録が行われ、地元に縁の深いナビゲーター役として、俳優・竹下景子(71)、タレント・須田亜香里(33)、ラッパー・呂布カルマ(42)の3人が選ばれた。
中でも竹下は象徴的な存在だ。中部電力MIRAI TOWER(旧テレビ塔)の近くで生まれ、女優となるきっかけもNHK名古屋放送局で制作された「中学生群像(のちの中学生日記)」だった。
当時高校1年生で演劇部に所属していた竹下がスタジオ見学に訪れると「(出演する)子供たちの数が少ないので座ってていいよって(笑い)」。女優としてのキャリアがスタートした瞬間だった。
特番ではその貴重な画像も流れる。竹下は「祖母の家もテレビ塔近く。アルバムを開くと大体テレビ塔をバックに家族写真を撮っているんです。何もわからない中で育てていただいて、結果として女優という道を選ぶことになった。そのシンボルがテレビ塔です」と感慨深げ。担当の桐山友之プロデューサーは「NHK名古屋放送局にとって、竹下さんはレジェンド、ミューズ的な存在。ぜひ出ていただきたかった」と喜んだ。
栄の劇場を舞台に、アイドルグループSKE48をけん引してきた須田は「3年前までSKE48に所属して、たくさんのファンの方に支えていただいた。栄の地下街が大好きで、私の庭だとこれからも言い続けます」。地元ではコメンテーターとして活躍する場面も増えているだけに、歴史を学び「地元愛という言葉のベクトルが単に場所ではなく、繋いできた皆さんへ向かった」と発見もあったという。
呂布は県外生まれだが、今は名古屋がホーム。「club buddha(クラブブッダ)という小さなクラブがあるんですけど、現存する中で日本で一番古いクラブです。そこで僕は2年目からレギュラーで月1のイベントを19年くらいやって楽しんでいる。デビューと完全にリンクしていて、ベースになっている」。竹下、須田と同じく、名古屋での経験が今の自分を形作ったと話す。
ロケではある会社で若かりし呂布の〝ルーツ″が明らかになる。本人はもちろんスタッフも知らなかった偶然だが「ちょっと気まずかったけど、名前で呼んでくれて嬉しかった」(呂布)。名古屋100年の歴史にさりげなくリンクする3人の物語にも注目したい。













