偉大な教皇に勝利をささげる。ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(11日、東京・大田区総合体育館)で同級6位・井岡一翔(36=志成)と初防衛戦を行う王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が7日、都内で公開練習を行った。

 同国出身でローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が4月に逝去。折しも、この日に次のローマ教皇を決める選挙、コンクラーベが始まった。フランシスコ教皇はスポーツ好きで知られ、アルゼンチンサッカー最高のスター、リオネル・メッシは哀悼の言葉を贈った。生前には世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)が謁見(えっけん)している。

 マルティネスにとっては同郷の偉大な指導者。天国に思いをはせ、「勝利を教皇にささげ、亡くなったすべての人々、そして、もう一緒にいない私の父と兄にもささげます。アルゼンチン国民、全世界に祝福を与えてください」と決意した。

 井岡とは昨年7月に王座を奪取して以来の再戦。練習では力強い高速連打をサンドバッグに打ち込むなどし、「ハードな練習をしてきた結果が出ている。神に感謝します」と好調をアピール。「クレバーに戦いたい。井岡がクレバーで経験豊富だからだ。不用意なことはだめだ」と気持ちを引き締めた。井岡は再戦に強いと言われているが、マルティネスのマネジャーは「我々は1戦目よりリベンジの方が難しいことは分かっている」と力説した。

 コンクラーベならぬ根比べの戦いになるか。