ライバルの試合より目の前の試合に集中する。
ボクシングWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M・T)が20日、IBF同級王者・西田凌佑(28=六島)との2団体王座統一戦(6月8日、東京・有明コロシアム)へ向けて約1か月の米ロサンゼルス合宿を行うため羽田空港から出発した。
現地滞在中には、来春の対戦を誓い合っているスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が米ラスベガスで防衛戦を行うが、中谷は「自分自身の試合を大切にしたい」と観戦しないことを明言した。
18日の西田戦の発表会見では、井上の試合の観戦について問われ「タイミングが合えば行くと思う」と前向きに語っていた中谷。だが、ロサンゼルスとラスベガスは同じ米西部にあるとは言え、日本でいえば東京と大阪ほどの距離がある。移動に車では4時間以上、飛行機でも1時間以上かかる。さらにボクシングを観戦するとなると丸1日を要し、貴重な調整の時間を削ることになる。
出発前の中谷に改めてそのことを問うと「自分自身の試合を大切にしたいので、練習に集中する形になります」と観戦プランは白紙とすることを明言。ちなみにロサンゼルスは大谷翔平投手が所属する米大リーグ・ドジャースの本拠地でもあるが野球観戦の予定もないという。肝心の西田については「丁寧に戦われる選手」と評し、合宿では「より繊細な調整をしていきたい。自分と対話しながら微調整しながらやっていきたい」と対策するつもりだ。
取材中には通りがかった少年たちから「あっ、中谷選手だ」と声をかけられるなど知名度も上昇中。「ありがたいですね。小さい子たちにも何か感じてもらえたら。戦いで。ボクサーらしく夢を与えられるように頑張りたい」と使命感も口にした。モンスターと戦う前に、まずは目の前の壁を突破する。












