◇田中駿兵(22)徳島支部131期

 8日現在の2025年後期適用勝率は6・50。B1から飛び級でA1初昇格という数字だが、出走回数66走で現時点で級別審査期間が終了する30日までの出場予定は25日開幕のとこなめ一般戦のみ。A1昇格条件の90走以上をクリアすることはできない。

 出走回数不足の理由はF。昨年10月の児島で今期2回目のFを切り12月から60日のF休みとなった。FでA1初昇格のチャンスを逸することになったが、その一方でFが飛躍のきっかけにもなった。

 昨年11月、F2で出場した江戸川では「スタート(S)が難しいしすごく怖かった。もうFできない状態だった。実は、あの時はSだけちゃんと決めて無事故で帰りたいと思っていたくらい」という気持ちで臨んだ。しかし「うまい具合にSも決められたし、足も良かった。あそこで江戸川に行って良かったなと思った」とデビュー初優出(6着)という結果を残した。

 これで気持ちの持ち方に変化が生じると続く住之江でも優出(4着)。「次の住之江もそうだったし、その後もずっとそのメンタル面を意識してやってる」と〝強い気持ち〟を身につけることができた。

 2月にF休みから復帰すると鳴門、平和島で予選を突破。2節前の3月のからつでは3回目の優出(5着)、前節の若松も準優進出と安定した走りを続けている。「いい流れになったのは、F2がプラスになったかなと僕自身は思っている。休みの期間は毎日練習に行って、ひたすら自分に足りなかった旋回力を練習した。とにかくターンを練習しまくった」とスキルアップに成功。そして「Sだけしっかり入れて1Mまで行ってしまえば自分の旋回力で勝負できると思うくらい余裕はできた」とメンタル面の強化にもつながった。

 A2昇格条件の70走はクリアできる見込み。「A2級までだったとしても、A1級くらいの勝率を持ってA2級に上がりたい。それで来期に自信をつなげられるようにしたい。できる限り勝率を落とさないようにしつつも、いろいろチャレンジして今期を終わらせようと思っている。チャレンジして、それが結果として形に残ればいいなと思いますね」。しっかりステップアップの青写真を描いている。