歌舞伎役者の片岡愛之助と大阪府の吉村洋文知事が28日、大阪市内で行われた大阪・関西万博開催記念「薫風歌舞伎特別公演」(5月11~25日=大阪松竹座)の記者会見に出席した。
同公演は、大阪来てなキャンペーン実行委員会(大阪府・大阪市・大阪観光局)が主催で行う日本の伝統芸能「歌舞伎」のエッセンスをダイナミックに上演する公演だ。新作舞踏「今昔歌舞伎草子」から始まり、孫悟空(中村橋之助)が敵役や妖怪と戦いを繰り広げる「脈々奇書異聞 夢窓西遊記」、第二部はアラジンと魔法のランプの原作をもとに新作歌舞伎として仕立て上げられた「千夜一夜譚 荒神之巻」。第三部は愛之助が1人11役を演じ、宙乗りや客席に向け水撒きをする「湧昇水鯉滝 鯉つかみ」が披露されるという。
万博を機に海外からの観光客にも歌舞伎を見てほしいという吉村知事は「多くの歌舞伎を体験したことがないという大阪府民、関西のみなさん。日本のみなさん、海外のみなさんにこの西遊記やアラビアンナイトという誰もが知ってるものが歌舞伎になったら、どう新しく生まれ変わるのかというのを楽しんでいただけたらな」とアピールした。
続けて「愛之助さんもおケガをされた後ということで復帰をされて、この歌舞伎に参加していただけるということで、本当にありがたく思います」と話した。
愛之助は昨年11月、京都・南座の稽古中に舞台装置と接触し、上顎と鼻骨を骨折。療養を経て、今月4日に歌舞伎座(東京)で舞台復帰を果たした。
復帰後、関西での初公演になる今回の舞台について愛之助は「(大阪府市が主催の)2月(立春歌舞伎特別公演)に出たかったんですけど、ケガをいたしまして休演という事に…。出る意思はすごくあったんですけど、セリフも全部覚えてバッチリだったんですけど、(医師に)『出るな』と言われまして、だったら(セリフを)覚える前に言ってよと」と明かし、出席した他の歌舞伎役者から笑いがもれた。
2月の公演は他の歌舞伎役者に助けてもらい、5月の公演に繋がったと感謝を述べたうえで「西遊記は三蔵法師で、昨年は孫悟空やってました。どうなるのか内容は全然分かってません。楽しみにしておるところでございます」。
「鯉つかみ」は12役やりたかったが、ケガのこともあり「仮チラシには10役となっておりましたけど、台本をチェックしていくごとに『もう一役くらいできるんちゃうか』ということで、お許しが出て11役になりました」と事の顛末を明かし「こちらは新作2つに比べ、古典的な演出ばかりなんですけど、海外の方にも楽しんでいただけるように、本水も使います。後ろの方まで(水を)飛ばします!」と気合十分といった様子だった。












