【女子ボートレーサー・インタビュー 刑部亜里紗(27=静岡)後編】

 ――養成所の試験は一発クリア

 刑部 はい。一般で受けて、1回目で受かりました。

 ――養成所の入所式では、選手代表として宣誓

 刑部 年齢が上の方で、入所試験の成績が良かったので選ばれたのかな。あまり緊張はしないタイプなので、緊張はしなかったです。

 ――養成所の思い出は

 刑部 電話とか文通をメチャクチャしてましたね。あと、同期にすごく助けられました。同期が本当に良かった。みんなで励まし合いながらやってました。メンタル的にも助けられました。この期じゃなかったら、卒業できてなかったかもしれません。

 ――デビュー5期目となる2024年前期にA2昇格

 刑部 A級に上がるタイミングは早かったんですけど…。私には怖さがないというか…。A級になる前は、同じレースで相手のA級が怖かった。自分はSもバラついてるし、成績も1等6等とかですし。今はA級で恥ずかしい。ターン力もないし、悩んでました。

 ――課題克服に向けて

 刑部 同じ静岡支部で先輩の河合佑樹さんに「もっとターン力を磨いた方が絶対にいいよ。何年かしたら記念とかSGを走ると思うから」と言われました。今は試運転でも2艇練習でスピードをつけることを意識しています。

 ――調整面で意識してるのは

 刑部 ペラを初日にいい状態にしておくことが目標です。4、5日目に合い出しても遅い。早めにある程度の方向性を見つけるようにしてます。

 ――エンジン出しは 

 刑部 最近は自分のセッティングが「節一だね」と言われることが多くなりました。浜名湖で去年6月に優出(4着)したんですけど、私のエンジンを次に引いた塩田北斗さんが、ペラはノーハンマーで優勝したんですよ。その時に「刑部スペシャル」と言ってくださってるのを新聞で見て、うれしくなりました。今は自信を持って、自分の形を追及してやって行きたいです。

 ――調整で求める舟足は

 刑部 ペラで出足を求めてターン回りが落ちずに、伸びも良くなるように仕上げてます。エンジンはバルブやキャブ、ギアケースとか簡単な外周りを見るくらいで大きなことはしてません。悪いエンジンを引いた時の情報を集めるために、リングとかは見てます。

刑部亜里紗の師匠・原豊土
刑部亜里紗の師匠・原豊土

 ――師匠の原豊土選手からは

 刑部 仕事も私生活も「楽しくやろう」と言われてます。あまり強制されることもないです。ペラも自分の形ができているので、あまり言われることはないです。ペラの情報はもらえたり、情報の交換はしています。「レース場は楽しめ」と言われてます。

 ――今の目標は

 刑部 初優勝したいです。それにA1に上がりたいです。

 ――目標としてる選手は

 刑部 養成所にいる時から、2期上の(川井)萌さんと(清水)愛海さんです。1年後はこうなっていたいと言う目標の選手です。ずっと2人のレースを見ています。2人は私にないところを持っていて、怖さのない握り方をしている。私は握れない怖がりなんで…。萌さんは8月に浜名湖、愛海さんは12月に下関で優勝している。私もあと半年以内に優勝しないといけないな…というプレッシャーはあります。でも、それが私の中の活力になってます。

 ――将来はどんな選手になりたい

 刑部 憧れられる選手になりたいです。強い、弱いは関係なく、この人の真似をしたいな、って思ってもらえるようになりたいです。

 ――大きな目標は

 刑部 いずれはクイーンズクライマックスに出て、優勝したいです。 

 ――趣味は

 刑部 旅行です。近くて行きやすいので、韓国ばっかり行ってます。食と美容が目的です。母と行くことが多いですね。同期の寺田空詩や山田理央とも何回も行ってます。