日本ボクシングコミッション(JBC)は7日、昨年12月のIBF世界スーパーフライ級戦で亀田大毅(25)が「負けても王者」となった問題で、混乱を招いた亀田ジムの会長とマネジャーのライセンス更新を認めないと発表。また興毅(27)と和毅(22)が民事訴訟の「被告」となるなど、亀田ジムは存続の危機に立たされた。

 今回の処分で、吉井慎次会長と嶋聡マネジャーは事実上の永久追放となり、ジムも活動停止となるため、亀田三兄弟が国内で試合をするには移籍か、新たな会長とマネジャーを置くしかない。ただ、JBC秋山弘志理事長は「(亀田ジムの)会長、マネジャーは何の権限も持っていなかった。JBCのライセンスを保持していない人間の関与を完全に排除しない限りは認めない」と強い意向を示した。

 名指しこそしなかったものの、暗に亀田三兄弟の父である史郎氏(48)をけん制したのは明らか。今後、ジム側が新会長らを選任した場合でも「亀父」の影響力が見えれば、JBCとしては認可しない方針。亀田三兄弟は、これまで通りのスタイルで活動することは不可能となった。

 さらに亀田ジムに追い打ちをかけるように、JBC職員(42)が興毅と和毅らから精神的苦痛を受けたとし、1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。昨年9月の大毅の試合前、2選手らから監禁されたという。

 亀田ジム側の北村晴男弁護士(57)は「そのような事実は一切なかった」との見解を発表。争う姿勢だが、今後への影響は計り知れない。国内で移籍先を探す場合はもちろんのこと、海外で活動する際も「被告」という立場であれば、テレビ放映権やスポンサー獲得の面で大きなマイナスとなるためだ。

 ライセンス停止に損害賠償と2つの問題を抱えた亀田サイドは徹底抗戦の構えだが、ジム存続は危機的状況にあるのは間違いないようだ。