格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 16」(3日、長崎スタジアムシティ・ハピネスアリーナ)を〝バカサバイバー〟こと青木真也(43)が忖度なしにぶった切った。
ビッグマッチの「超(スーパー)RIZIN.5」を終えた直後の地方大会ということもあり、苦戦が予想された今回だったが、ふたを開ければ話題が盛りだくさん。中でも前日計量ではメインで堀江圭功と対戦する宇佐美正パトリックが1.65キロオーバーするなど3選手がクリアできず。これを受けてメインは契約体重を72.65キロに改め通常ルールで戦ういわゆる「キャッチウエイト」で開催。そのほか2試合は計量に失敗した選手が勝利した場合のみ公式記録とされない「ノーコンテストルール」で行われた。
まず青木は、この点に「一番良くないのは、1つの大会にキャッチウエイトとノーコンテストを混在させちゃったことだよね。これによって客が戸惑うだろ。どっちかに統一した方がいいよ」と声をしゃがれさせる。かねて計量失敗時にはキャッチウエイトでの開催を支持してきただけに「実際メインはキャッチにしたからこそ盛り上がったんだよ。これがノーコンテストなら(どっちが勝つかわからない)勝負論が生まれないから、盛り上がらなかったはずじゃん。これでキャッチウエイトの方がいいって分かっちゃったんじゃない?」と語気を強めた。
そのメインは宇佐美が序盤、堀江のタックルを切る展開が続いた。しかし、4度目のタックルに合わせてギロチンチョークを仕掛けたことで流れが堀江に移る。ギロチンを脱した堀江に上から強烈な打撃を叩き込まれた。2Rも打撃の攻防から下になると、ヒジを振り下ろされて動きが止まり、宇佐美がTKO負けを喫した。
この試合について青木は「何よりよかったのが、パトリックが『こいつ殴りつぶします』って言ったことだ」と、公開計量後に宇佐美が見せたふてぶてしい態度に拍手を送る。この姿勢にファンの反感を呼び、入場で大ブーイングとなったが「あれがパンツ一丁でごめんなさいって謝ったらダメだった。怒りを買ったのがよかったね。マジで素晴らしかった。あれで盛り上がったもん」とメガネを光らせた。
今大会で宇佐美が見せた一連の動きは、格闘技界きってのひねくれ者の共鳴を呼んでしまったようで「あとはあのギニュー特戦隊のスカウターみたいな黄色いメガネもよかった」と、2日前の出場選手インタビューなどで宇佐美がかけていたメガネを人気漫画「ドラゴンボール」の登場人物になぞらえて絶賛。その上で「あのスカウターみたいなメガネのせいで、体重と相手の強さを読みまちがえたのが敗因じゃない?」とまくしたてた。
ちなみに展開については「試合としては最初、パトリックはやりたいことは全部できてたんだ。タックルを切って立って戦うっていう。今の状況だと全部やりきれなかったとしても、将来これが結実する時が来ると思う。先につながる試合だった」と宇佐美の可能性を見ていた。
その上で敗因を「パトリックはギロチンが得意らしいんだよね。それでタックルに合わせて下になったんだけど、あそこは切るのに徹してよかったかもな。あとは堀江さんがグラウンドでぶん殴ったりヒジを打つのが上手。そこは褒めるべきだ」と分析。
そうした状況を踏まえ「今大会のMVPは最も盛り上げたパトリック…のスカウターだ!」と認定した。これほど、もらってもうれしくないMVPがかつてあっただろうか…。
また、ケイト・ロータスがNOELに判定2―1で勝利した試合にも言及だ。動きが少ない展開だったこともあって判定結果が議論を呼んだが、青木は「あの判定はルッキズムだろ…って言いたくなるくらい微妙だったな。女子は効く攻撃がないから本当に難しい」とため息。続けて「結局、ジャッジがどっちが好きかっていう所になっちゃう。見た目じゃなくて、ファイトスタイルの話ね。それくらい微妙な試合だった」と振り返った。
最後に触れたのは、井上聖矢に1RでTKO負けを喫した芦澤竜誠だ。打撃の攻防を展開も、最後はラウンド終了間際に左のパンチをもろに被弾してヒザをつき、追撃を受けたところでレフェリーに試合を止められTKO負けとなった。
この結果には青木も「ちょっともう難しいよね。落ちるところがもうないというかさ。真面目な話、皇治と3回目の試合をやるくらいしかなくない?」と首を振る。それでもアドバイスを求められると「巌流島に出るしかないよ。今年の年末は一緒に巌流島に出よう。俺もオファーを待ってるぞ!」と意味不明なことを口走り「もういいか? 今日は俺はまだ仕事があるから忙しいんだ」として通話を切り、取材を強制終了するのだった。












