やめたくてもやめられない!? 元ボクシング3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務める興行「3150ファイト」でIBF世界ミニマム級王座の2度目の防衛に成功した重岡銀次朗(24=ワタナベ)が1日、名古屋市内で一夜明け会見を開いた。銀次朗が世界記録を更新する長期防衛をぶち上げると、引退を検討している所属ジムの渡辺均会長(74)がうれしい悲鳴を上げる一幕があった。
前夜の銀次朗は、試合まで1週間を切ったところで対戦相手が体調不良のため変更となる災難に見舞われながらも、代役挑戦者のジェイク・アンパロ(フィリピン)を2回に左ボディー一撃でKOする快勝。兄でWBC世界ミニマム級王者の優大(ワタナベ)が敗れて兄弟ダブル防衛はならなかったことの無念を口にしながらも、「しっかり自分の実力を出せた。相手が変わったりして逆に油断しないきっかけになった」と満足げに振り返った。
銀次朗はアマチュア時代の優大戦で拳を交えずに棄権した以外はプロアマ通じて無敗。具志堅用高が持つ世界王座連続防衛の日本記録13の更新を目標に掲げており、一部ではリカルド・ロペスが持つ同級の連続防衛記録22の更新を期待する声も出ている。
だが、これに師匠の渡辺会長は複雑な表情を見せる。ジム開設から40年超、男女合わせて11人の世界王者を輩出しており、「こういうことやってきて、この年になると疲れるよ。誰かに任せたい」と引退を検討しているからだ。
仮にロペスの記録を更新する場合、年2試合ペースなら10年もの歳月を要するため、「銀次朗が最後のチャンピオンと思っていたが、ロペスみたいになると、その間にまたいい選手が入ってきて色気が出てしまう。くたびれるよ」と苦笑。それを聞いた銀次朗が「僕は40回(防衛)まで行きたいですね」と声をかけると、「やめてよ」と悲鳴を上げた。
V3戦の相手は、銀次朗が「IBFの中では一番強い」と警戒する同級1位ペドロ・タデュラン(フィリピン)との指名試合が予想される。












