【クイーンズクライマックス(QC)優勝】

 星奈美紗希 初出場となったQCでしたが、その4日間は「レースが冷静だなぁ」という印象がありました。実際、浜田選手の心境はいかがでしたか?

 浜田亜理沙 QCの直前でペラが分からなくなってしまって準優にも乗れなくなってしまっていたんです。トライアル1走目の前も1日ペラ調整をしたけど、しっくりこなくて…。その時に角ひとみ選手と岩崎芳美選手の2人が「これやってみな!」と教えてもらった調整が大正解で…。展示用のピットに舟を移動する直前に試運転1周したら「これなら大丈夫!」って思えるぐらい良かったんです。角選手と岩崎選手のおかげです! 節間は角選手と岩崎選手のそばにいたのですが、陸の上ではMAXの緊張が4日間続いていました。宿舎もいつもと違う感じが気がして…。「ドキドキしている自分」と「冷静な普通の自分」と2人の自分がいましたね。2走して(2着、1着)チャンスがある! と思ったから余計に緊張しました。

 星奈 優勝戦1号艇が決まった瞬間は?

 浜田 優勝戦1号艇が決まって「これは取るしかない!」と思って優勝しか目指していませんでしたね。実は2着条件で1号艇というのを知らなくて…。ピットに上がる時にカメラマンさんにめっちゃ写真撮られるなぁって思っていたんです。最初は優出したからかなぁ、と思っていたんです。そしたら「1のポーズをお願いします」と言われて。「なんで1なのかなぁ」と考えていたら「1号艇なんだ私!」と、そこで初めて気づきました。

 星奈 中田選手は浜田選手が優勝戦1号艇が決まった時、どんな心境でしたか?

 中田竜太 前の日はそこまでだったけど、優勝戦当日は自分が走るレースよりも緊張しましたね。自分のレースだったらいろいろできるけど、何もできないとなるとこんな緊張するんだなぁと…。子供とご飯を食べる時も子供よりも食べられませんでした。

 星奈 優勝戦のレース中は緊張していましたか?

 浜田 一つのレースとしての認識ですし、一緒に走る選手も、女子戦でいつも一緒に走っているので、ボートに乗っていたら緊張はしませんでしたね。ペラの形も仕上がっていたので、あとは自分のスタートだけって思っていました。優勝戦の3周も「スタート正常だったけど、コンマ0台だったのかなぁ」と考えられるぐらい冷静でした。

 星奈 QCを取って時間がたちましたね。

 浜田 よく質問で「実感が湧きましたか?」って聞かれるんですが、実感が湧くって何だろうって思っています。優勝戦は一生懸命で逃げたかったし「よし!逃げれた!」という安心感はあるんですけどね。でも、お祝いの連絡もいただいたり、通りすがる人にもたくさん「おめでとう」って言っていただいて、人生で一番「おめでとう」と言われました!

〈続く〉