お笑いコンビ「さや香」(石井、新山)が24日の「M―1グランプリ2023」の決勝戦で披露した〝2本目〟をめぐり、議論が白熱している。
さや香は優勝のかかる最終決戦で四則演算に加えて新たに作り出したという「見せ算」とテーマで漫才を披露。難解な世界観は評価が分かれるところとなった。
ジャッジの結果は令和ロマンが4票、ヤーレンズが3票、さや香が0票。番組のエンディングでは審査委員の山田邦子が「ネタが全然良くなかった」と発言し話題となった。
山田は発言の真意について25日放送の「ABEMA Prime」で「さや香は私たちに挑戦してきた」と形容。続けて「お客さんはポカーンだったけど、ジャッジするのは審査員。『どうですか? このレベルまできてますか?』とやられて、私は『やりやがったな』と思ったけど、漫才に命を懸けている根性を見せてくれた」と語った。
同番組に出演していたカンニング竹山も「テレビを見ている人は〝山田邦子がかわいそうなことしてる〟と思うけど、あれが救いになっている」とフォローした。
お笑い界からは様ざまな声が寄せられている。優勝した令和ロマンの高比良くるまによると「さや香さんがあのネタやるってウワサは何か月も前から流れていた」そう。「スーパーマラドーナ」の武智は25日のニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」で「(さや香は)あの2本目のネタをやりたくて、1本目のネタを一生懸命作ったらしいです」としつつも「僕、17回くらい止めたんですけど」と明かした。
歴代M―1王者のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」伊達みきおは自身のブログで「さや香。。2本目、もったいない!! 技術も雰囲気も完全なる優勝候補なのに、、優勝は目の前だったのに。。ネタのチョイスかなぁ、いやぁもったいないっ!関西の正統派漫才師が久しぶりに優勝するかと思ってたんですが。。」と率直意見。「でもなぁ、あのネタで優勝したかったんだろうな。2本目のネタはそうやって決めるもんね」と理解しながらも「さや香の漫才が好きな僕は、何だかなぁ。。その日の出来、不出来もあり。生放送の1発勝負だもんなぁ」と本音を吐露した。
一方、さや香の2本目を果敢なチャレンジと捉える人も多い。落語家の立川志らくはX(旧ツイッター)で「今回のさや香は良かった。特に決勝。山田邦子さんは良くなかったと言って彼らを笑いで救ったが、過去4回の中で私は1番好きだ。あれを予選でやって、決勝でホームステイネタなら多分優勝。つまり彼らは予選は客を対象に、決勝はプロ(審査員)を対象にネタをやった。勿論どちらもプロが判断するんだけど。意識の問題です」と分析。「あのネタを決勝に持ってきたさや香には拍手を送ります」などと評価した。
間髪入れず絶賛したのは「千鳥」だ。M―1の余韻が残る24日深夜に配信された「M―1グランプリ2023 イブより熱い大反省会!」とサントリー公式YouTubeチャンネル「M1打ち上げbyストロングゼロ~打ち上げまでが、M―1だ!~」で、さや香を迎えた千鳥・ノブは「さや香はすごいことをしたね」と称賛。相方の大悟も「かっこええM―1したな」と声を掛けた。
これに新山が「やる前から分かってましたけどね、これアカンなって。このネタをやるにあたって、各方面から事前に懸念は受けてたんです」と打ち明けると、大悟は「でもお前らの漫才やから、お前らが。誰に言われようとな」と力説。誰よりも早くさや香の心意気を理解する姿が印象的だった。













