ジャニーズ事務所が2日に都内で開いた2回目の記者会見で、質問させない一部記者を一覧にした「NGリスト」問題が物議をかもしている。ジャニーズ側は〝関与〟を否定。会見を運営したコンサルティング会社は自らの作成を認めたが、そもそもなぜNGリストを作成しなければならなかったのか。その理由や背景を追うと――。

 ジャニーズは9月7日と10月2日の記者会見の仕切りをコンサル会社「FTIコンサルティング」(東京・新宿区)に委託した。

 問題になったのは2日の会見。両社が9月30日に打ち合わせした際、FTI側が会見で質問させない一部記者をリスト化したNGリストを示したそう。ジャニーズの井ノ原快彦はNGリストを見て「どういう意味ですか? 絶対当てないとダメですよ」と反論したという。

 NGリストについてジャニーズは4日、マスコミ各社に「弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言うような失礼なお願いは、決してしておりません」と関与を断固否定するコメントを発表。FTIは同日、「限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません」と自社の責任として謝罪した。

 FTI担当者は同日、読売新聞の取材に「配慮に基づく進行を行うことは、ジャニーズ事務所側も了承していた」と認めた。一部記者が会見で延々と自説を語ることを懸念したという。

 1回目の会見では故ジャニー喜多川氏の性加害を認めただけで今後の方針として具体性に欠けたが、2回目の会見では「ジャニーズ」の〝商号抹消〟や被害者の救済など今後の方針で進展がみられた。イメージダウンのカバーに努めたものの、NGリスト問題で信頼は再び急落した。

「1回目の会見で思惑通りにいかなかったジャニーズは『こんなはずではなかった。まずい…』と落胆。そして関係者に『どうなっているんだ』と詰め寄ったそうです。FTIとしても、もう失敗は許されない。それで1回目の会見で不都合な質問をする人を排除するNGリストを作ることになった」(事情を知る関係者)

 NGリストの作成していたことにSNS上で批判が殺到しているが、そもそもコンサル会社が会見を円滑に進めるために作成することは珍しくない。海外事情に詳しい日本のコンサル会社関係者の話。

「今回の問題のポイントは、FTIが米国本社の大手外資系コンサル会社であることです。FTIは、NGリストの作成が日本より浸透している同国で多くの会見の仕切りを担当。今回も当然のこととして、ジャニーズにNGリストを提示したと思われます」

 NGリストはスタッフが2日の会見場に持ち込み、NHKがそれを発見して4日放送のニュース番組で伝えて明るみに出た。「氏名(指名)NG」と書かれた紙を〝チラ見せ〟した状態で報道陣の前を横切るスタッフの大胆さにはネット上でもツッコミが相次いだが「FTIにとってNGリストは普通のモノなので、スタッフは平然と会見場に持ち込んだと思われます」(前出関係者)という。

 FTI内はピリピリしている。3人の同社社員に電話取材を試みたが、2人は「すみません…」と電話を切り、1人は「取材に答えるなって言われていまして…」と謝っていた。