元タレント・坂口杏里(32)と格闘家でライバーの福島進一(33)が、離婚したことが分かった。福島が取材に明かした。離婚の一因は坂口の精神的な不安定さが続き、支えていた福島も耐えられなくなったことだ。元お騒がせタレントとトランスジェンダーの異色夫婦による短い結婚生活を追った。

「役所に離婚届を提出して受理されました」

 福島は淡々と、しかし吹っ切れた様子をうかがわせた。坂口にも提出したことを伝えたという。

 元女性の福島は性別適合手術を受け、戸籍上も女性から男性に変わった。2人は昨年6月、結婚を発表した。

 新婚当初からラブラブな時もあれば言い争いをする時もあった。昨年8月には、警察が介入する壮絶な離婚騒動に発展したが、夫婦と福島の姉らを交えた協議で、2人とも本当は離婚の意思がないことが確認された。

 それからちょうど1年たった今年8月24日。坂口はインスタグラムのストーリーズで「離婚」と記された封筒の写真を公開した。「あとは役所に持ってくだけです」と投稿。再び離婚騒動が起きた。

 今回離婚にまで至った一因は、坂口の精神的な不安定さが続き、支えていた福島も耐えられなくなったことだ。それほど坂口の状態は芳しくない。

 福島は「精神的に参っている時は2~3日そばにいてあげればいいかと思いました。でも、それがエスカレートして1週間、2週間、3週間となって…」と漏らす。

 友人男性に食事に誘われた時、坂口に「行かないで」と言われ、口論になった。押し切って外出すると、「帰ってこないと飛び降りる!」と連絡がきた。本当に飛び降りたが、2階からだったため無傷だったという。

 福島は「悲劇のヒロインを演じたいの?」と冷たく言い放ってしまうこともあった。「病んでいる人に言う言葉?」。坂口から反論された。

 精神的不安定さを改善しようと動いた。

「いろんな医者と話しました。でも、決まって言われるのは〝本人の意思〟。都内の有名病院がかかりつけですが、入院させようにも彼女が拒否すればできないんです」

 医師からは処方薬の依存性と離脱症状(薬が体内から抜けるときに生じるめまいや吐き気など)がみられると診断された。睡眠薬を日常的に大量に飲んでしまうという。

 福島は医療機関に「何でそんなに簡単に処方するんですか?」と疑問をぶつけたこともあった。返ってきた答えは「国で決められていることなので…」だった。

「だから、眠剤(睡眠薬)に依存する人が出てきてしまうんだなと」

 疲労が蓄積した8月24日、心が折れた。

「8月はこれまでで一番、外に出られずウチで〝缶詰め〟でした。無理やり外に出たら、着信が鳴りやまなくて」

 傷つき、疲れた。

「昨年の離婚騒動を経て、彼女を変えられると信じていました。でも、1年たって変わらないことに気づいて。支えることは、やり切りました」

 坂口は今、主にネットカフェで寝泊まりしているという。