元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が6日、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演。保険金不正請求問題で先月26日に社長を辞任したビッグモーター前社長が会見で発した〝ある言葉〟への疑わしさを訴えた。

 保険金不正請求や街路樹無断伐採など、次から次に問題が噴出する〝疑惑の総合商社〟と化しているビッグモーターだが、若狭氏は立件するのは「結構難しさがある」と指摘。さらに「最初からあった傷と新たに意図的につけた傷がどれなのかと証拠として残っているか。お客さんもきれいな状態で戻ってくるから被害者意識はないだろうし、器物損壊の特定もしないといけないとなると、刑事責任を追及するのは難しさがある」と解説した。

 一方で、若狭氏は先月25日に行われた兼重宏行前社長(当時社長)の会見について、自身が検察官として取り調べをしてきた経験から疑惑を持っているという。

 若狭氏は「一番気になったのは『天地神明に誓って知らなかった』という言葉。現職検事のときに取り調べで、容疑者被疑者が『私は天地神明に誓ってやってません』って言うんですよ。この天地神明って言葉がくせ者なんです。この言葉が出たときは、誤魔化そうとしているなって思いを抱くことは結構あります」と指摘。

 阿川佐和子が「じゃ、『天地神明』って誤魔化そうの代名詞として言うってことですか?」と質問すると、若狭氏は「強調なんですよね。本当にやってないんだったら、『知りません』、『やってません』と言えばいいんだけど、それだけじゃ信用されないと思ってるから強調する。それ自体、何かを隠そう、誤魔化そうとする思いが強いと思う」と見解を示した。