ピン芸人のハリウッドザコシショウ(49)が、毎年夏恒例のミニ単独ライブツアー「ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON⑭ツアー野グソ」を8月に開催する。本取材に応じたザコシショウはツアーへの意気込みを語るとともに、R―1ヤラセ疑惑や、とにかく明るい安村が英オーディション番組で大ウケしたことなどについて語った――。

 ――R―1グランプリの審査員は今年で3年目。今年は大型モニターに間違った点数が表示されてヤラセ疑惑が噴出

 ザコシショウ(以下ザコシ)ボケでも『あれはヤラセ』と言えない感じで…。でも生放送でヤラセはありえない! 審査員が口裏合わせないとムリじゃないですか。

 ――M―1グランプリではウエストランドが〝R―1ディス〟のネタを披露し優勝した

 ザコシ でもアイツら、面白いですよ。やっぱり同じような芸風のコンビが何組か決勝に行ったら優勝の確率は低くなる。誰もやってない漫才をやるから目立つし、なおかつ面白くないといけない。ウエストランドは面白かったから。

 ――ネタで「R―1には夢がない」と言ったのが話題に

 ザコシ いや、優勝したらめっちゃテレビ呼ばれるし、チャンスはもらえる。一度は夢を与えられる。そのチャンスをつかめるかがその人次第というだけで、夢はある大会と思いますよ。でもウエストランドにああ言われて、みんなが見るようになったから、注目浴びて良かったのでは。一番ダメなのは何もイジられないことだから。

 ――審査員は大変?

 ザコシ 大変なのは、初めて見たネタを分析して点数を付けてコメントも考える。それを2分くらいでやらないといけないこと。後輩のためになるコメントしたいけど、なかなか難しい。

 ――漫才では「THE SECOND」というベテランを対象にした賞レースができたが、R―1は逆に出場資格が10年以内になった

 ザコシ 前のR―1は、コンビでやってた芸人の再生工場みたいな感じで良かった。解散したけどピンでもうひと花咲かせよう、と。でも今はR―1の出場資格が芸歴10年以内になったからそれができない。そこは矛盾してる。R―1は絶対、芸歴制限を撤廃した方がいい。だいたい最初からピンでやるヤツなんて相当な変わり者か、友達いないか、どっちか。ピン芸人は、だいたいコンビでやって売れなくて、ひねくれた感じのヤツがなるもの。昔はそんなヤツしかいなかった。

 ――具体的には?

 ザコシ 去年、Yes!アキトに「ギャグの羅列は評価に値しない」って言ったんだけど、僕が言いたかったのはギャグの羅列と1人コントだと、ウケが同じくらいだったらネタとして精度が高い方、1人コントの方が評価されるということ。でも彼は自分なりに考えて、コントのボケにギャグを入れていくという構成にした。そうすると勢いとかが死んじゃって、うまくいかなかった気がする。だから自分の芸を信じて、一番ウケたら優勝は間違いないんです。どんな芸でも。貫く心が大事だから。それを審査員の言葉で変えたので。僕もちょっと反省しました。

 ――お笑い界の話題としては、とにかく明るい安村が英国のオーディション番組で大ウケした

 ザコシ すげえなあって思いますよ。安村が日本であんなにウケること、ないんじゃないかな? 単独ライブでもスタンディングオベーションなんてないですからね。

 ――後に続く気は

 ザコシ 僕は行きたいと思わない。英語が分からないから。司会や審査員と英語でやり取りできないと、何て言われたのか分からない。客のヤジもいい意味か悪い意味が分からない。通訳がいても遅れるし。瞬時にアドリブで返せないと、日本語でやるより質が落ちるのは明らかなので、海外はやらない。

 ――ネタ以外のやり取りが大事?

 ザコシ よく海外のプロレス見るんですけど、日本人が日本語を話す時もある。リングでインタビューされて、暗記してきた英語で言うけど、想定してない質問が来ると、日本語で話し出すレスラーもいる。そうするとお客さん、全然リアクションしない。その状態になるのがイヤで。せっかくすごいところに立ってるのに、もったいない。WWEに出る日本人なんて数人しかいないのに、日本語でしゃべっちゃってるかスベってる。もったいないと思う。

 ――芸人にも通じる

 ザコシ レスラーも試合だけやってるわけにはいかない。マイクアピールだったり、魂と魂のぶつかり合いだから、バックステージのいざこざとかがあった方が面白い。芸人もネタだけじゃなく、絡みが大事。英語だと、何と言ってるか分かんない。やっぱり日本がいいですよ。

 ――そういった意味でも単独ライブは大事

 ザコシ そうですね。今年は5公演やるけど内容は全部違う。「ツアー通して一緒でいいじゃん?」って言う人もいるけど、いつもやってたことを簡単にやると、昔の自分より面白くないような気がするんで、しんどくてもやってます。常に第一線でありたいので。