久留米競輪GⅢ「開設74周年記念 第29回中野カップレース」は最終日の27日、12Rで決勝が行われ、成田和也(44=福島)が優勝。2013年6月の函館以来、10年ぶり5回目のGⅢ制覇を達成した。

 競輪はやっぱりラインだ! そう感じさせる新山響平―新田祐大―成田―渡部幸訓の北4車の結束力だった。

 初手で成田がスタートを決めると、新山は今や代名詞とも言える突っ張り駆けで、別線にスキを与えなかった。新田も車間を切って脇本雄太を引き付け、渡部はギリギリまで内を締め続けた。最後は新田の踏み込みにスピードをもらって、先頭でゴール線を駆け抜けた。

「3人のおかげで自分にチャンスができたし、生かすことができた。前にはS班が2人。さすがでした」と仲間に感謝しきりの優勝だった。

 10年ぶりのGⅢ制覇には「いつ以来か覚えていなかった。(決勝は)このチャンスを逃したらもうないと力が入った」。渾身の思いでペダルを踏み込んだようだ。

 44歳だがベテランの存在感は抜群で、北日本の大事なピース。12年にダービー、13年には高松宮記念杯も制した実力者が、後輩たちの後押しを受け、再びGⅠの舞台に返り咲こうとしている。