満を持してスタートした木村拓哉(50)主演の月9ドラマ「風間公親―教場0―」(フジテレビ系)が振るわない。視聴率は第3話から1桁に陥落し、テレビ局が注力している動画配信サービスTVerでも他ドラマの後塵を拝している。

 初回の平均世帯視聴率は12・1%、第2話も2ケタをキープしたが、第3話で9・8%に落ちるとそのまま浮上できずに1ケタを続けている。

 さらにTVerの「お気に入り」の数でも5月中旬まで今期の連ドラでトップだったが、セックスレス夫婦をテーマにした「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系)に抜かれ、さらに橋本環奈、Hey!Say!JUMPの山田涼介が出演している「王様に捧ぐ薬指」(TBS系)にも追い抜かれてしまった。

「TVerのお気に入り数と再生回数は必ずしもリンクするわけではないとはいえ、注目度を知る指標になる。スタートダッシュを決めた『風間公親』ですが、物語が進んでも停滞し、話題となっているほかのドラマが大きく数字を伸ばしたので、抜かれてしまった」(テレビ局関係者)

 現在、テレビ局は平均世帯視聴率ではなく、コア視聴率(13歳から49歳の男女)、そしてTVerの数字を重視している。TVerでも勢いはなく、さらにコア視聴率が2%台にまで落ち込む回もあり、フジテレビは顔面蒼白だ。

「すでに撮影は終わったが、木村は本当に現場をよく観察してスタッフを盛り上げていた。撮影現場で飛び交うスタッフのあだ名を聞いて覚えていて、初めて話すときでもあだ名で呼んだりしていた。だからこそ思ったよりも数字が伸びないことに、フジの関係者は申し訳ない気持ちでいっぱいだった」(制作会社関係者)

 ドラマはまだ放送中だが、映画版「教場」の準備は進んでおり、来年公開予定と言われている。「今回の連ドラの失速が映画に響かなければいいですが…」とフジテレビ関係者は心配しているが、果たして――。

(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)