ボクシングの名伯楽として知られる、元ヨネクラジム会長の米倉健司氏が20日に死去した。88歳だった。葬儀は家族葬で行われるという。

 福岡出身で明治大学に進み、アマチュアで1956年メルボルン五輪に出場した。プロでは日本フライ級王座や東洋バンタム級王座を獲得。63年に開設したヨネクラジムでは柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志と世界王者を5人も輩出。17年にジムを閉鎖するまで、多くの名ボクサーを育て上げた。
 
 また、ボクサー以外でも、元K―1・MAX世界王者の魔裟斗が、キックボクシング転向前にプロボクサーを目指していたころ、父親の勧めでヨネクラジムで練習していたことで知られる。

 同ジムで練習した経験のある元格闘家は「ボクサーでもない私に、優しく教えていただいた。あれだけ世界王者を育てた人なのに、めちゃくちゃ気さくな、いいおじさんという感じの方だった」と、希代の〝チャンピオンメーカー〟を振り返る。
 
 SNS上でも「ボクシング界に多大な貢献」「日本ボクシング界の大功労者」との追悼の投稿とともに「井上尚弥の今があるのは、大橋会長を育てた米倉会長の存在があったから」などと、前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥の快挙との関連性を指摘する声も上がっていた。