ボクシングIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦(16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で、同級4位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が同級3位レネ・マーク・クアルト(フィリピン)を下し王座を手にした。
1ラウンド(R)は開始早々、前に出てくるクアルトに押される苦しい展開。その勢いに下がったところで顔面にパンチを当てられ、思わず尻もちをついてダウンを奪われるまさかの幕開けになった。
2R以降、最初の失点を取り戻すべく銀次朗はアグレッシブに攻める。同級元王者のクアルトからも応戦され、激しい打ち合いとなったが徐々にペースをつかむことに成功。中盤にはステップしながら放つ右ジャブを軸に左ストレートや左ボディーも的確にヒットさせ、6Rには左フックでダウンを奪ったかに思われた。ところがこれはビデオ判定でスリップと判断されてしまう。それでも相手のダメージは明らかだった。
追撃にかかる銀次朗は続く7Rに強烈な左ボディーを叩き込んでヒザをつかせ、1Rに喫したダウンを奪い返す。ここから試合をコントロールした銀次朗は強烈なパンチをヒットさせた。9Rも脚が前に出なくなった相手にパンチを連打だ。最後は左ボディーでこの回2度目のダウンを奪い銀次朗のKO勝ちが告げられた。
見事な逆転で暫定王者となった銀次朗は「ありがとうございました。チャンピオンになりました。イエイ!」と笑顔。先にダウンを喫するまさかの展開に「楽に倒してかっこいい姿を見せたかった。最初にダウンして貴重な姿を見せてしまってすみません」と苦笑いだ。それでも宣言通り、7年前に故郷・熊本を大地震が襲った日に王座を奪取して「何が何でも世界を取って、皆さんに笑顔を届けるつもりでここに立ったので勝てて良かったです。今日は熊本地震があった日でもあって笑顔を届けたかったというのもあるし。熊本で世界のタイトルを目指して兄貴と2人で頑張ってきたので勝ててメチャクチャうれしいです」と歓喜した。












