山陽オートの開場58周年記念GI「第4回令和グランドチャンピオンカップ」は16日の最終日、12Rで優勝戦が行われ、中村杏亮(27=飯塚)がGI初制覇を決めた。通算では11回目の優勝。

 湿走路となった優勝戦。小林瑞季のフライングで再発走となったが好スタートを決め1コーナーで4番手、3コーナーで3番手と素早い攻めを見せる。主導権は鐘ケ江将平が取ったが「一本道になると思って内を走った。鐘ケ江さんについて行こうと思った」とチャンスをうかがう。5周1コーナーで鐘ケ江のインを突き先頭を奪取。「思い切りいった。その後は滑らせないように」と最後まで冷静に走った。

「うれしいです。最高です!」とレース後は満面の笑み。「エンジンは前検から良かった。それに岩見(貴史)さんが雨が降ると教えてくれたり、先輩方にタイヤを替えていただいたので絶対勝とう思った」。結果、最高の恩返しができた。

 優勝への思いは人一倍強かった。初日の12日は同じ整備グループだった故・重富大輔さん(享年42)の命日。今節は特別な思いもあった。「どのレースもそうだけど、頑張っていい姿を見せられたら、と思った。でも『まだまだやな』と言っていると思う。GIを取って重富さんに並んだので次はSG。それを取っていい報告ができたら」と精進を誓う。

 次走はそのSG、25日に地元・飯塚で開幕する第42回オールスターだ。「優勝した後が大事。また初心に戻って優勝を目指して頑張りたい」。地元のビッグレースでも大いに沸かせてくれそうだ。