ボートレース蒲郡のナイターGⅡ「第7回レディースオールスター」が21日に開幕する。女子レーサーのパイオニア・鵜飼菜穂子さんは「SGオールスター」に9回の出場経験を持つ。その鵜飼さんが初出場選手に〝オールスターの心得〟を説くとともに注目女子レーサーを紹介する。

 オールスターは人気投票だから、いつもの大きな大会と違って若い子も多い。私はデビューする前からずっと笹川賞(現SGオールスター)に出たいって言い続けてたの。男子選手はダービーだったけど、私はこっち。選手になった以上は、ファンに愛されるようにならないとダメだと思ってたからね。初めて選ばれた時はすごくうれしかったのはよく覚えてる。

 だから今回初めて選ばれた子には、こう言っておきたい。選ばれたことに喜んで参加することですでに満足してるかもしれないけど、それじゃダメ。選ばれた以上は勝たないといけない。上位陣は手ごわいし、実力差はすごくある。でも、勝つチャンスは必ずあるし、それがファンのためになることは肝に銘じてほしい。

 今回は蒲郡よね。私のイチオシは今、ノリノリの宇野(弥生)さんかな。もともとスタート力があるのは誰もが知ってたことだけど、最近は道中戦ですごくうまくなった。以前はよく言えばレースがきれい、悪く言うと消極的だったのが、最近は道中も強気にいって混戦に強くなってる。彼女はそんなに気持ちを出すタイプじゃないけど、やっぱり地元で気合は入ってるはず。私の本命ちゃんです。

 私が走ってたころから愛知の選手って、インで勝ち切れないイメージが強かったと思うのよね。細川(裕子)とか大滝(明日香)が…。でも、そんなに負け続けてるわけではなくて、たまにポカするのが目立っちゃうのよね。差されて負けるんじゃなくて、Sで遅れて負けると印象が悪くなっちゃうのよ。やっぱり優勝を狙うにはインで取りこぼさないのは大事だからね。

 若手では刑部(亜里紗)さんと川井萌ちゃん。静岡のこの2人はしっかりSを行くし、根性がある。川井さんは蒲郡が初参戦みたいだけど、若い子にはワクワク感しかないはずだし、かえってプラスに働くから大丈夫よ。

 年末のクイーンズクライマックスでは平高(奈菜)さんがインで田口せっちゃんに2年連続で負けてるから、また一緒になったら…なんて言う人もいるけど、選手は意外と気にしてないものよ。場も違えばエンジンも違うし、そんなの新聞記者の人が勝手に書けばいいの(笑い)。いつまでも嫌なイメージは引きずらない。それが第一線で長くやる秘訣なのよ。