吉本興業お笑い養成所「NSC」の卒業ライブ「NSC大ライブTOKYO2023」東京大会決勝戦が14日夜、都内で開催された。304組中12組が決勝進出。審査員7人の投票で優勝したのは、29歳コンビの「江戸ベルト」で、ライブ後には人生初の囲み取材を行った。

 大卒後、20代半ばから5年間お笑いを学んだ「プロダクション人力舎」からNSCに入り直したキタムラタクローと、前職は「名古屋港で現場監督してました」というスーパーかつ。は、まだコンビを結成して4~5か月。前のコンビを解散したキタムラが、同期に「誰かいい人いない?」と紹介してもらったのが、ピン芸人のかつ。だ。

 キタムラは出場者で唯一、上半身裸で登場し目立っていたが、決勝ライブ前に「今のうち言っときたいんですけど、静かなコントします」と予告。運送ドライバー(キタムラ)に、助手席のバイト(かつ。)が「東京のお父さんになって」と頼むネタで、NSC東京28期の首席になった。

ネタを披露するキタムラタクロー(左)とスーパーかつ。
ネタを披露するキタムラタクロー(左)とスーパーかつ。

 優勝特典として、7つの吉本ライブ出演権や、吉本のBS番組出演権などをゲットしたが、キタムラは「テレビとかいっぱい出たいですね。『(世界の果てまで)イッテQ!』とか行きたいです」と夢を語った。

 かつ。はもともとお笑いを知らず「俺、おもろいし、イケるやろ」とNSC入り。奨学金の返済や車のローンなどで約1000万円かかったため、お笑いの道に入るまで遠回りしたという。人生経験を積んでいるからか、優勝の感想を聞かれても「意外と泣けへんな」「通過点なんで、あくまで」などとビッグマウスを炸裂させた。

 賞レース対策授業の講師を務めた「NON STYLE」の石田明は「ハナから能力値が高かった」と2人を評価。特にかつ。へはライブ前「お前はそのままでいけ」とアドバイスを送ったそうで、囲み取材でも「お前は人間がいいから」「素材がいい」「少年ジャンプの(漫画の)主人公みたい」とベタ褒めだった。

 大阪大会は17日に開催され、卒業ライブを経て530組以上のNSC28期生が〝新〟芸人として巣立つ。ちなみに、NSCはじめ5つの学校からなるエンタメ人材育成機関「よしもとアカデミー」では現在、今年度生を募集している。