昨年、興行収入10億円以上を記録した映画ランキングが31日、配給大手4社の団体「日本映画製作者連盟」の新年記者発表で明かされた。

 トップ5は興収50億円も超え、5位の「キングダム2 遥かなる大地へ」(51・6億円=東宝と外資の共同配給)以外はアニメ作品。1位の「ONE PIECE FILM RED」(197億円)を配給した東映は、年間興収325億6360万円で、2009年の歴代記録179億円を大きく更新した。手塚治社長はその原動力として、ONE PIECEのほか12位の「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」、大ヒット公開中の「THE FIRST SLAM DUNK」などのアニメ作品を挙げた。

 2位「劇場版 呪術廻戦 0」(138億円)、3位「すずめの戸締まり」(131・5億円)、4位「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(97・8億円)は東宝の配給。トップ10のうち7つが東宝配給作品だ。

 松岡宏泰社長は、洋画の興収1位「トップガン マーヴェリック」(135・7億円=東和ピクチャーズ)を挙げ、「社会現象にもなった作品。こちらが映画館で見るべき映画だと、IMAXのようなプレミアムフォーマットで見る映画だということで、映画館回帰の起爆剤になったんではないかな」と分析した。

 業界全体の昨年の興収は約2131億円、入場人員は約1億5000万人で、松竹・迫本淳一社長いわく「コロナ前の勢いを取り戻すような状況」。連盟代表理事の東宝・島谷能成会長は「映画館に足を運んでいただいたお客様1人ひとりに、ホントに頭を下げたい思いでございます。ホントにありがたいと思っております」としみじみ語った。 

 また連盟顧問に名を連ねていたKADOKAWAの角川歴彦元会長は昨秋、東京オリ・パラリンピックの大会スポンサー選定をめぐる贈賄事件で逮捕、起訴され、今は被告の身。夏野剛社長は「本当に申し訳なく思っております」と謝罪した上で「角川としては、昨年まで以上に今年以降は映画の実写及びアニメの事業に関して力を入れ、お金もかけて人も増やして積極的に取り組んでいく所存」と宣言した。