マイケル・J・フォックス主演映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でドク役を演じた米俳優のクリストファー・ロイド(84)が25日、千葉・幕張メッセで開幕した「東京コミコン2022」に登壇した。トークショーでは撮影の思い出話を語り、映画の大ファンでMCを務めた映画コメンテーターの有村昆ら多くのファンを喜ばせた。

 当初はエリック・ストルツが主演を務める予定だったがマイケル・J・フォックスが代役として起用され映画は大ヒット。「撮影が始まって6週間たった後にスティーヴン・スピルバーグ監督に夜中の1時にみんな集められた。『マーティーを演じるのはマイケル・J・フォックスだ』と言われて、みんな驚いたけど、彼が入ることによって化学反応が2人の間で起きたことは明白だった。変化を恐れるのではなくて、よくなることもある。だからみんなが大好きなバック・トゥ・ザ・フューチャーがある」と話すと会場からは拍手起こった。

 マイケル・J・フォックスとは親交が続いており、10月にニューヨークで開催されたコミコンでハグを交わしている。
有村から「その時の気持ちを教えて下さい」と問われると「すごく大好き。皆さんもご存じかと思いますけど病気(パーキンソン病)を患っているんですけど、すごく勇敢で大変な中でもユーモアを持って色々な人に笑顔を届ける素晴らしい人間。彼と一緒になれたことをうれしく思う」と話した。

 また有村が「僕も色々あって過去に戻りたい時もあるんですけど、デロリアン(タイムマシーン)で過去に行きたいか未来に行きたいか」と質問。

 クリストファー・ロイドは「未来に行くなら500年後。私たちの行動によって起こされるであろう環境問題を覗いてみたい。そして戻ってきてそれを伝えたい。過去に行くなら恐竜が生きていた時代に行きたい」と話した。