2日に行われたボートレース児島のGⅢオールレディース5日目4Rで日高逸子(福岡)が道中の競り合いを制して1着。これが61歳26日での勝利で公営競技の女子最年長勝利記録を更新。女子ボートレースの歴史を築き上げてきた「グレートマザー」にまたひとつ勲章が加わった。この偉業達成を受けて、これまでの記録保持者(61歳25日)で日高とともに戦い続けてきた〝戦友〟の鵜飼菜穂子さんが緊急寄稿。日高がトップレーサーとして走り続けられる〝理由〟を明かした。

 ボートレーサーが選手生活を長く続けられる理由のひとつには他の競技と違ってサイクルが短いのもあると思う。だいたい1節が4~6日ぐらい。ボロモーターを引いても、いつまでもそれが続くわけじゃない。またメンバーも替わる。気持ちを切り替えられるしね。

 歳をとるにつれ、性格的に丸くなって、真ん丸ちゃんになる人が多いけど、イツコちゃんとか強い人はいつまでも負けて悔しいという思いを持ち続けて向上心につなげてるのよね。まあそれがプロだし、ファンの方に支持されるんでしょうね。

 それにスタートをきっちり行って自分から攻めるレーススタイルはお客さんにとってもやっぱり魅力があるのよね。F3(半年間のうちにフライング3本)をやってから一時、スタートでウジウジしてたこともあったけど、まあそれは仕方ない(笑い)。ファンの方に人気があるのは立派なことよ。

 プロの世界でやっていくには悔しさがなくなったら終わり。私がSGに出ていたころは仕事場には泣くために行くもの、と思っていたけど、イツコちゃんも同じだったと思うのよね。女子トイレで彼女が泣いてる姿もよく見てきた。あれだけの強い気持ちがないとずっと上でやっていけないわよね。

 人のことを気にしないし、朱に交わるようなこともしない。それもここまでやれているうちの1つだと思う。

 ダンナさんのバックアップがあるのも大きいと思う。私は親の介護もあって(晩年は)思うように走れなかったけど、誰かの支えがないとこの記録はできなかったでしょうね。それにしても60を超えてこれだけやれるのはすごいことよね。

 まあ今回、私にいろいろ語らせてもムダだと思うのよね。だってこれから先、何度も更新するわけだからさ。日高と谷川(里江)。この2人は70歳までやるんじゃないかなあ。まあ永遠にやっときなさい(笑い)。