【今週の秘蔵フォト】シンガー・ソングライター全盛期の1970年代後半、圧倒的な歌唱力で他を圧倒したのが渡辺真知子だ。しかもニューミュージックや歌謡曲というジャンルにとらわれず、積極的にテレビに出続けて人気を集めた。
77年11月のデビュー曲「迷い道」は大ヒットとなり、この曲で翌年のNHK紅白歌合戦に初出場を果たした。78年1月12日付本紙には、デビューから間もない時期の渡辺のインタビュー(77年12月21日に収録)が掲載されている。
横須賀生まれの横須賀育ちで当時21歳。アイドルとは違った堂々たる態度も魅力的だった。「自分なりにこの曲には満足しているんです。アマ時代はヤマハにお世話になっていて、レコード会社から引き合いも来ていたんですが、なんとなく決めかねていたけれど、CBSソニーならおんぶにだっこでも大丈夫と思って。高2の時から曲作りを始めて、気分が乗るとビーンとイメージが湧いてくるわけ。レパートリーは30曲ぐらいある」と笑顔を見せた。
さらには曲作りについて「いつも深夜。なんとなく曲って出てくるんです。ギターもピアノも使わず目の前には五線譜だけ。ちょっと肉体的に疲労感があって精神的に興奮気味の時が一番浮かんできますね。悲しい歌、さびしい歌を作るときでも精神的にハッピーじゃないとダメ」と確立された音楽論を語った。大型新人として注目されており、賞レースについては「ウフッ、もらえるものなら何でももらいたいですね。来年はコンサートもたくさんやりたいですね。ミュージカル仕立てで」と夢を語っている。
その言葉通り、78年4月には「かもめが翔んだ日」が大ヒット。同年のレコード大賞最優秀新人賞を獲得。80年にはカネボウ化粧品のCMソングとして「唇よ、熱く君を語れ」が大ヒット。自身の代表曲にもなった。84年には映画「メイン・テーマ」に出演して映画デビューも果たし、活躍の場を広げた。スター歌手としてブレークした後は各時代で途絶えることなく活躍。現在も圧巻の歌唱力でファンを魅了し続けている。













